疾走する馬上から矢を放つ射手=1日、宇佐市南宇佐の宇佐神宮
【宇佐】宇佐市南宇佐の宇佐神宮で1日、無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する「流鏑馬(やぶさめ)」の神事があった。同神宮の夏の大祭「宇佐夏越祭り」(7月31日~8月2日)の行事。
弓馬術礼法小笠原流の射手や神職らが参加。鎌倉武士の狩り装束などを身に着けた射手が馬に乗り、境内の馬場(全長約270メートル)を疾走。75メートル間隔で設けた約50センチ四方の三つの的に矢を放った。
射手が「陰、陽」と声を発しながら放った矢が見事に的中すると、馬場沿いに詰めかけた多くの見物客から拍手と歓声が上がった。
北九州市の会社経営羽柴泰輔さん(57)は「スピードに乗った馬上で弓を射る技術に感動した。迫力もすごかった」と話した。
夏越祭りは2日、「お上り」でみこしが上宮へ戻る。午後8時からは約千発を打ち上げる花火大会がある。