威勢のいいかけ声で入札する商社関係者ら=16日、大分市勢家
県産乾シイタケの今年の初入札会が16日、大分市勢家の県椎茸(しいたけ)農協であった。昨年より47箱少ない929箱(約12・6トン)が並び、商社34社が参加した。1キロ当たりの平均価格は8320円で昨年を3084円上回り、過去全ての入札会における最高を記録した。生産者の減少や気候変動による不作で品薄になっていることが要因。
商社や生産者ら約150人が参加し、上級品の取引では威勢のいいかけ声が飛び交った。個別の最高値は国東市武蔵町産のどんこで、1万6千円と昨年を2千円下回った。
本事業年度(昨年2月~今年1月末)の組合集荷量は279トン(10日時点)で6年連続で減少する見込み。春に気温が高く、まとまった雨が続いたことで生育に響いた。
青野浩志組合長(68)は「温暖化の影響で栽培環境は厳しいが、生産者は頑張っている。消費者は大分のブランドを味わってもらいたい」と呼びかけている。