日産自動車が、２０２８年３月に車両生産を終える追浜工場（神奈川県横須賀市）の従業員に対し、移管先である子会社の日産自動車九州（福岡県苅田町）に転籍する場合、補償金を支給する方針を固めたことが３日分かった。複数の関係者によると、最大で給与の４～５年分相当になる見通し。生産技術を持つ従業員の離職を防ぐ狙いがある。
日産は１１月下旬、こうした方針を労働組合に提示した。労組は条件面を精査し、年明けに会社側と本格的な協議に入る。
補償金は基本給をベースとし、年齢や役職、家族構成などによって異なるとみられる。日産本体と転籍先の給与体系が異なるため、一定程度を補填する意味合いがある。引っ越しで生じる新たな生活費や住宅購入費なども考慮したとみられる。支給方法は今後詰める。
追浜工場には約２４００人が勤務している。
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