プレスリリースで「情報発信の格差」解消に挑戦。PR TIMES×エバンジェリスト×岩手県で初のプロジェクト 〜不測の事態を乗り越えた成果と関係者の想い〜
「情報発信の格差」は解消できるのか―。
事業者の情報発信の手段の一つ「プレスリリース」を通して、その実現に挑むプロジェクトが2026年春に行われました。場所は、ビジネスパーソンの2人に1人が「プレスリリースが何かを知らない」と答え、その割合が47都道府県で最大だった岩手県(*1)。
関係者が手探りの状態から実現したメインイベントの会場では、小学生が次々とプレスリリースを書き上げ、壁には中小企業や大学生のプレスリリース。ステージでは、スタートアップが10年後の姿をプレスリリース形式で発表する姿が見られました。
自らの行動を「価値のある情報」に仕上げて発信し、人の心を揺り動かす―。世代や立場を超え、全ての人にそれができる可能性があることを証明した“舞台”となりました。
このプロジェクトは、プレスリリース配信サービスなどを運営する株式会社PR TIMESと、同社から公認を受けプレスリリースの魅力を全国で伝えている「プレスリリースエバンジェリスト」の有志が協力。現地の自治体と共に産官学連携で繰り広げた初の企画です。岩手が誇る伝統行事「チャグチャグ馬コ」の鈴の音のように、岩手の声をリズムよく全国へ届けたいとの願いを込め、企画名は「チャグチャグいわてPRプロジェクト」と名付けました。
個性豊かな専門家たちがシナジー(相乗効果)を生み出す一方、地震や熊の出没も影響した過密な日程の中で、舞台裏では綱渡りの状態が続いていました。不測の事態を乗り越えて成果を上げた足跡と関係者の想いに迫ります。
(*1)参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001587.000000112.html
(文:プレスリリースエバンジェリスト 加星宙麿、編集:PR TIMES 今井友理恵)

(PR TIMES社員とプレスリリースエバンジェリスト、岩手県PRキャラクター「わんこきょうだい」)
「奥ゆかしさと誇り高い」県民性
「言われれば行きますけど、案内するところなんかないですよ」
プレスリリースエバンジェリストの有志3人が2026年4月15日、プロジェクト発足決定後に初めて岩手県盛岡市に到着。挨拶回りに向かうタクシー内で、運転手に名所を尋ねた時に返ってきた言葉でした。一瞬、場が凍りつきますが、その後の言葉に思わず一同は納得します。
「でも、そこがいいんです」
車窓から見える優美な岩手山と雄大な自然。中心部にはマンションが立ち並び、利便性の高さも伺えるまち並み。運転手の言葉には、奥ゆかしさとともに地元への誇りが溢れていました。

エバンジェリストたちは岩手の県民性を体感。岩手県は今、全国でもっとも「経済的に豊かな自治体」というデータもあり、「その営みを発信しないのは、地域経済にとっても、日本経済にとっても損失だ」と想いを固めました。
(写真:岩手県盛岡市を訪れたプレスリリースエバンジェリストの3人)
(*2)出典:国土交通省 都道府県別の経済的豊かさ(可処分所得と基礎支出)(2024)「可処分所得ー基礎支出ー通勤の機会費用」で岩手県が1位。
https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001979872.pdf
「PRの民主化」と「エバンジェリストの新たな価値」への想い
プロジェクトの発端は、2025年12月。「プレスリリースをまだ知らない人にもその魅力を伝えられる企画をしたいですね」。PR TIMES内プレスリリースエバンジェリスト担当事務局では、責任者の平出瑞貴がメンバーの金子ミチルにこう話しかけました。これまで開催してきたセミナーに集まるのは、すでにPRに関心がある層。しかし、本当に「PRの民主化」を実現するためには、まだその存在すら知らない人にこそ魅力を届けるべきではないか。そんな、事務局の原点に立ち返るような会話でした。(写真:プレスリリースエバンジェリスト担当事務局のメンバー)
一方で平出は、別の想いも抱えていました。当時、公認エバンジェリストは全国で100名を超える規模にまで拡大していました。人数が増えていくからこそ、一人ひとりの存在感がさらに引き立ち、この規模だからこそ可能になる『新たな活動の価値や意義』を実感できる機会を作りたい、と。
(写真:プレスリリースエバンジェリスト事務局責任者の平出)
翌2026年1月、平出が代表取締役の山口拓己に相談すると「エバンジェリストの皆さんとプレスリリースのPRをする取り組みをやってみたらどうですか?」との提案を受けました。このとき平出の頭の中で「まだ知らない人に届けたい」という志と、「エバンジェリストの皆さんがその力を存分に発揮できる舞台を作りたい」という想いが一気に結びつき、「それならプレスリリースの認知度が全国47位だった岩手県でやりたいです」と即答。プロジェクトとして始動することが決まった瞬間でした。
金子と共に2月からプレスリリースエバンジェリストに参加を呼びかけ、3月中旬には(1)スタートアップ支援部門、(2)中小企業支援部門、(3)子ども・若者向けプログラム部門の3部門体制が固まります。そして3月末、メインイベントを岩手県盛岡市のキオクシアアイーナで2026年5月31日に開催するという「枠」を決定。コンテンツを巡る時間との戦いが始まりました。
急ピッチで進められる準備とメンバーの奮闘
未来を語るプレスリリースを考案|スタートアップ支援部門
スタートアップ支援部門のプロジェクトリーダーを務めたプレスリリースエバンジェリスト・袈裟丸梨里子氏は岩手でのプロジェクトが始まった当初「面白そう、頑張って!と、完全に他人事でした」と明かします。しかし、日頃から広報担当者向けのセミナー共催でPR TIMES社に恩義を感じていた袈裟丸氏は、平出からの声がけを受け、即断即決で参加を決めます。
(写真右から3人目:ファイナリストへコンテスト前最終説明をする袈裟丸氏)
そして企画した、スタートアップが10年後の自社の姿をプレスリリースで発表するコンテストは、事業計画ではなくメディアや一般の方に向けた「発表資料」として10年後の姿を宣言することで「目標が明確になり、事業推進と広報力・発信力の向上につながる」と考えたのです。
ただ、課題は膨大な業務量。応募を募る事前説明会の実施から特設サイトの開設、応募企業への対応から審査員とのやりとりまで、休日返上の作業が続きました。「これまで、今回のようなイベントの運営責任者を何度も務め、修羅場をくぐってきたのでメンタルが強いんだと思います」と笑顔を見せて乗り越えていきます。
商品の背景や想いを解き明かす対話|中小企業支援部門
メインイベントまでの間に取り組まれていたのが、岩手県の産業を支える中小企業の発信支援です。
プロジェクトリーダーのプレスリリースエバンジェリスト・戸口木綿子氏にとっては、岩手が両親の出身地で「第2の故郷」。株式会社Gakkenの広報担当で、週末は歌手活動にも励む「二刀流」の戸口氏。これまで、老舗中小企業の広報などで、商品だけでなく事業承継や社内制度まで掘り下げる対話を得意としてきたため、中小企業支援で名乗りを上げます。
宮古市の海産物を発信するプロジェクトや、盛岡市でコワーキングスペースの開設支援事業を手掛ける事業者の想いを丁寧に聴き取り、プレスリリースの作成支援からメインイベントでの出展までサポート。「とことん寄り添いたいと感情移入しすぎてしまい、客観的な視点を忘れないようにするのが大変なほど素敵な皆さまでした」と目を細めます。
(写真:伴走支援をした「宮古のまぶしい朝ごはん」代表・髙橋清隆さん(右)と戸口氏)
地元食材の短角牛を使ったカレードーナツについてプレスリリースを作成した株式会社ソナム・代表取締役の⻘松慶⼀さんは「一番ありがたかったのは、単なる原稿作成ではなく、商品の背景や想いを整理するところから伴走いただけたことです」と話しました。
戸口氏は「これからもプレスリリースなどを使った情報発信について自発的に取り組んでいただけるよう、尽力していきたいです」と意欲を示します。
「発信の型」普及へ|子ども・若者向けプログラム部門
子ども・若者向けプログラムや中小企業支援の中で、プレスリリース作成を支えた部門リーダーは、本STORY書き手のプレスリリースエバンジェリスト・加星宙麿が担当しました。元地方紙デスクの知見を生かし、新聞作り技術を落とし込んだプレスリリースの形式を提示。プロジェクトへの参画については、情報発信力の格差解消は起業の原点であり、挑戦させてもらえるなら本望でした。
プロジェクトでは、計5件のプレスリリース作成をサポート。岩手大学の講座では佐藤と共に登壇し、文章だけでなく写真の構図まで説明しました。またメインイベントでは、小学生を対象に「あったらいいな」と思う商品のプレスリリースを作ってもらうワークショップを繰り広げます。
プレスリリースの作成では、どう社会に貢献しているかを大切にしてもらいました。その結果、小学5年生が奮起し、実際に商品を作りたいと相談に来る姿もあったのが印象的でした。少しでも県民の皆さまの将来に貢献できていたら光栄です。
(写真右端:小学生のプレスリリース作成をサポートする加星)
現地の人脈でプロジェクトを前進させたキーパーソン
一方で、「岩手県のどこに問い合わせて産官学連携を進めていくのか」がプロジェクトの発足当初から重要な課題であり、県内ですでに人脈を築いている存在が不可欠でした。その役割を担ったのが、岩手県出身のプレスリリースエバンジェリスト・佐藤知世氏です。現在は、新規事業開発支援会社・Relicの広報マネージャー。岩手県で生まれ育ち、かつては県内の企業で広報を務めていました。
(写真:岩手県内のネットワークを駆使した佐藤氏)
「県民性による発信不足のもったいなさは強く感じていました」とプロジェクトに賛同。岩手県の担当者や、東北のベンチャーキャピタル・スパークル株式会社を紹介し、後援の獲得やメインイベントでの関係者の登壇へとつなげます。
また、母校の岩手大学では、すでに広報講座を実施してきた経緯から、大学内の共創支援施設・イーハトーヴ協創ラボ TOVLAB(トヴラボ)の運営受託事業者、株式会社ATOMica(アトミカ)と連携。ワークショップの開催を決めました。
ただ、ここで思わぬトラブルが発生します。
不測の事態乗り越え
岩手大学でワークショップを開催予定だった5月14日、12時半。佐藤氏に1本の電話が入りました。「構内に熊が出没してしまい、全学休講、立ち入り禁止なので大学へは入れません」。直前の中止の連絡です。
今回の岩手でのプロジェクトは、自然の脅威を改めて感じさせる出来事が重なりました。4月20日には、三陸沖でマグニチュード7.7の地震が発生。翌日発表を予定していたプロジェクト始動を伝えるプレスリリースは不謹慎だと考え、一旦見送る決断をしています。
大学でのワークショップは、予定から1週間後の5月21日にオンラインで開催。急な日程変更で参加者は限られましたが、参加者の1人で大学2年の吉⽥澪央さんは、自身の電子書籍出版についてプレスリリースの作成まで行い、メインイベントの会場で掲示や配布にも取り組みました。吉田さんは「講座でプレスリリースの構成を学べたのが大きかったです。会場では、たくさんの人が話を聞いてくれました」と手応えを感じていました。学生でも社会に向けて情報発信ができるのを実践した形です。
不測の事態にも柔軟に対応した佐藤氏は「今後も岩手出身のエバンジェリストとして地元に貢献していきます」と力を込めます。

(オンラインで開催した広報講座)
PRを知らない人に届く設計
5月の大型連休が明けた頃、メインイベントの成功に向けて、PR TIMESメンバーの準備も急ピッチで進んでいました。企画の立ち上げメンバーの一人、金子はある重圧と隣り合わせの日々でした。

「プレスリリースという言葉自体に馴染みのない土地。来場者に興味を持っていただける工夫を徹底しなければ、頑張ってくださった皆さまが今後PRに対して前向きに考えられない、報われない会場になってしまうのではないか」。閑散とした会場、参加者の不満そうな顔…。そんな事態を避けるため、メンバー間で協議を重ねてたどり着いたのが、イベントの「3層構造」でした。(写真右:「PRを知らない人にも届く」イベントづくりに注力した金子)
1層目は、袈裟丸氏が主導するスタートアップコンテスト。2層目は、子どもPR大使となった小学生が地元の中小企業のブースを巡りプレスリリースを書く「子どもいわてPR大使体験」。そして3層目は、地元テレビ番組でも活躍する俳優・タレントの渡辺裕太さんや、岩手県出身の俳優・戸塚純貴さん、スピードスケート五輪金メダリスト・髙木美帆さんの力を借りたトークセッション。金子は「PRを知らない方にも届く“入り口”を設計しました」と狙いを説きました。
メインイベント当日
子ども×地元企業で互いに気づきを発見|子どもいわてPR大使体験
そして2026年5月31日(日)、いよいよ迎えたメインイベント当日。
午前11時、「子どもいわてPR大使体験」のプログラムから開幕。約60人の地元小学生が続々と来場する中、岩手の人気情報番組で活躍中の俳優/タレント・渡辺裕太さんが、特別ゲスト記者として登場しました。

会場では、地元企業16社がブースを出展。渡辺さんは地元企業への取材の手本をリポート形式で披露し、「まずは働いている方々の想いを尋ね、その上で商品のウリを聞くとより気持ちを引き出すことができます」と具体的な手順を示しました。(写真右:小学生とともに企業に話を聞く渡辺さん)
食肉・食肉加工品メーカー「いわちく」のプレスリリースを書いた小学4年の男子児童は「岩手の企業のことをあまり知らなかったけど、聞いたことで色んなことが分かりました。PRと聞くと“伝える”というイメージだけだったけど、企業の気持ちをちゃんと伝えることで、“みんなに食べてほしい”という気持ちに変わりました」と笑顔。
ブース出展した、宮古市の海産物を朝ごはんとして提案する「宮古のまぶしい朝ごはん」の代表・髙橋清隆さんは、「取り組みについて初めて子どもたちに伝えるイベントに参加し、寄せられる質問の内容が新鮮でした。来場者は内陸からの方が多かったからか、海の食についてご存知でないことが多く、同じ岩手でもまだまだPRが必要だと知る機会となりました」と手応えを述べました。
プログラムの準備進行を担ったPR TIMESの副島瑞暉は「この仕掛けの根っこにあったのは、子どもたちのためだけでも、企業のためだけでもなく、岩手がもともと持っている地域のつながりを、情報発信という切り口でさらに豊かにできないかという想いでした」と振り返ります。(写真左:「子どもPR大使体験」の場づくりにこだわった副島)
PR TIMESが目指す「PRの民主化」。副島は「言い換えれば、誰もが価値ある情報を伝えられる社会のことです。特別な誰かが実現するものではなく、小さなつながりの積み重ねの先にあると信じています」と強調。「今回の仕掛けは、その第一歩を、岩手の企業と子どもたちと一緒に踏み出す取り組みでした」と位置付けました。
“伝道師”の存在感
一方、今回のプロジェクトの大きな目的の1つだった、プレスリリースエバンジェリストによるシナジー効果も顕在化していきます。メインイベントには、北海道から九州まで、全国各地から計17人のエバンジェリストが集結しました。
「子どもいわてPR大使体験」では、遊園地やプロ野球球団の広報を手掛けてきた池田優介氏が、「いわてPR大使隊長」として渡辺さんとの軽妙な掛け合いを披露。場慣れした臨機応変な対応で会場を盛り上げました。池田氏は「企業だけではなく子どもたちとの接点を持つことができたのは、地域貢献・社会貢献という意味合いでも非常に意義のあることでした」と述べ、「今後、自治体と連携した学校への出前授業のような形も模索できるのではないでしょうか」と前向きな姿勢を見せました。
子どもの取材をサポートするため、参加者一人ひとりにプレスリリースエバンジェリストが付き添ったのも特長。子どもと企業関係者の円滑なやり取りを支えました。プレスリリースを完成させた子どもには、「いわてPR大使任命証書」を手渡し、子どもたちは誇らしげな表情を見せていました。
(写真右:「いわてPR大使隊長」を務めた池田氏)
広がる共感|10年後のプレスリリースコンテスト
メインイベントのもう一つの目玉が、岩手県を中心とした計10社のスタートアップが、10年後の姿をプレスリリース形式で発表するコンテスト「Future Pressrelease from IWATE(フューチャー・プレスリリース・フロム・岩手)」です。岩手県では地域経済の発展に向けてスタートアップ育成の機運が高まり、2026年秋には国際会議の開催も計画されています。これが今回のプロジェクトと岩手県が連携を深めた要因の一つ。
スタートアップ担当の岩手県商工労働観光部長、阿部博さんは冒頭に挨拶で「地方と都市部の間に存在する発信格差という課題に真正面から向き合い、プレスリリースを起点に誰もが価値ある情報を発信できる社会を目指す取り組みは、これからの地域づくりにおいて極めて重要な視点」と指摘しました。(写真:催しの意義を語る阿部さん)
プロジェクトの後援には、岩手県をはじめ、公益財団法人いわて産業振興センターやスパークル株式会社も名を連ねています。情報発信の強化を打ち出す姿勢に共感の輪が広がりました。
議論と熱意が交差
コンテストでは、企業の発表だけでなく、メディアや投資家など第一線で活躍する審査員の座談会が開かれたのも特長。成長が速いスタートアップの特長についてそれぞれが見解を示しました。
(写真:スタートアップの可能性を巡り、熱い議論を交わす登壇者たち)
朝日新聞GLOBE記者の関根和弘さんは「代表の熱意が重要です」と強調。テレビ東京報道局「WBS(ワールドビジネスサテライト)」デスクの中村航さんは「社員が元気かも問われます」と加えました。一方、スタートアップに特化した転職・副業支援サイトを運営する株式会社スタートアップクラス代表取締役社長の藤岡清高さんは「社長が採用の最前線に出てビジョンを語っています」と指摘。スパークル代表取締役の福留秀基さんは「変化を楽しめるしたたかさを持っているかを見ています」と説きました。
そして最終ピッチは、医療、農業、演劇、建設、観光教育、美容など、多様な分野から10社が発表。代表者の熱意がステージ上で交錯しました。イーハトーブ賞を受賞した株式会社WAKU執行役員CFOの中村優太さんは「発表するのはあまり慣れていないのですが、臆せず発信するのが大事だと実感しました。岩手の振興に協力できるように頑張っていきたいです」と決意を示しました。
▼受賞結果プレスリリース
受賞6社を発表。2036年に描く未来を競う「10年後のプレスリリースコンテスト」岩手・盛岡で初開催、累計150名超が来場
PR TIMES
× スタートアップ支援部門リーダーの袈裟丸氏は「どんなに素晴らしい技術を開発しても、サービスができても、世の中に広がらなければ意味がありません。この石割桜のように、困難に負けずに光り輝く未来を切りひらいていただきたい」とファイナリストに呼びかけ、岩手県の阿部さんに支援のバトンとして、岩手の名所・石割桜をあしらったタイムカプセルを手渡しました。
開かれた入り口|ゲストトークセッション
メインイベントでは岩手県出身の俳優・戸塚純貴さん、スピードスケート五輪金メダリスト・髙木美帆さんのトークセッションも開催。用意された150席は満席になり、一時は立ち見が出るほどの盛況ぶり。PRを知らない方にも届けたかった“入り口”は全開となりました。
岩手で生まれ育ち、俳優として幅広いジャンルで活躍する戸塚さんは、岩手の食や街の魅力を飾らない地元トークで展開。「岩手県の良さを僕なりに伝えていきたい」としながらも「僕一人じゃ無理。みんなが地元を愛して、みんなで盛り上げられたら」と声を掛けました。

トップアスリートとして自分の言葉でビジョンを語り、昔から情報発信について意識してきたという髙木さんは、「外に出すからこそつながれたり、本当の自分の気持ちに気づいたり、進みたい道に歩むことができるきっかけになることもある」と、発信することについて力強いエールを送りました。
情報発信を体現
来場者数は250人超となったメインイベント。その裏には、プロジェクト自体の情報発信や広報にも注力した背景がありました。プレスリリースは4月16日の発足発表を皮切りに、6月1日までに9件を発信。イベント当日はテレビ・新聞計6社が取材に訪れ、プロジェクト関連の掲載や放送は6月11日現在で計16件に上ります。

広報を担ったのは、PR TIMES広報の今井友理恵。岩手県出身で、PRの力で故郷に恩返しをしたいと参画を決めました。今井は「プレスリリースを発信することで取材が来る、ニュースになる、という実例を目の当たりにしてもらうことが必要。地元メディアを中心に積極的なコミュニケーションを取りました」と話しました。(写真:原稿を執筆する今井)
エバンジェリストの力を結集した「相乗効果」

(一堂に会したプレスリリースエバンジェリストたち)
メインイベントを終えた時、プレスリリースエバンジェリストのシナジーも明確化していました。
「Future Pressrelease from IWATE」では、司会を16年間のアナウンサー勤務歴がある名久井麻利氏が務め、株式会社ヘラルボニーの小野静香氏は審査員として参加。また、カメラマンの砂流恵介氏はメインイベントの間、絶え間なく写真撮影にあたりました。石割桜のタイムカプセル缶は、石川貴也氏が代表を務める側島製罐株式会社の謹製。全員がプレスリリースエバンジェリストです。それぞれの職域や得意分野の掛け合わせが、プロジェクトの完成度を高めていました。
今後、「チャグチャグいわてPRプロジェクト」の継続に意欲を示す声も上がっています。大手通信販売会社で広報担当を務めたエバンジェリストの中島健太郎氏は、岩手県が東京・銀座に設置しているアンテナショップ「いわて銀河プラザ」で、今回プレスリリース作成を支援した企業の商品販売に向けて醸成中。「アンテナショップを活用すれば、多くの人やメディアに岩手県への興味関心を広げる活動ができます」と前向き。「成功した映画の続編が企画されるように、プロジェクトが続いていくよう、協働していけたらと思います」と思いを込めました。
また、プロジェクトの3つの支援部門においても、PR TIMESが主催する「プレスリリースアワード」への応募に向けて企業への伴走を続けます。
チャグチャグと鳴る鈴は、その音を奏で続けていきます。
行動者ストーリー詳細へPR TIMES STORYトップへ