酒蔵を改装した山城屋の新店舗と、代表の広田良介さん=豊後高田市浜町
【豊後高田】豊後高田市の老舗酒店「山城屋」は、金谷町から創業地の浜町に移転した。築100年の趣ある酒蔵を店舗に改装し、品ぞろえは県内で厳選した酒類や食品に特化した。近くには商店街「豊後高田昭和の町」があり、観光客の新たな立ち寄りスポットとして、地域のにぎわい創出にも貢献したい考え。
山城屋は江戸時代末期の1859年、造り酒屋として創業。第2次大戦直後まで「桂川正宗」という日本酒を造っていた。その後、酒類を扱う小売業に業態を変え、店舗販売と県北部地域を中心に配達をしてきた。
7代目の広田良介代表(41)は東京のIT企業に勤めた後、2008年に帰郷。父で会長の和寿さん(63)と一緒に店舗を運営しながら、会社員時代に培った知識を生かし、電子商取引(EC)サイトでも販売してきた。
生まれ育った地域を盛り上げたい気持ちもあり、県内外の酒類を幅広く扱う店から大分の商品にこだわった店への転換を計画。使っていない酒蔵も生かそうと、今年6月27日、移転オープンした。従来店舗は倉庫として活用する。
広田代表は18年の全国利き酒選手権県大会で全問正解した経験がある。店舗とECサイトには県内各地を訪ね、自分の鼻と舌でよりすぐった酒や食品が並び、隠れた逸品もある。
「来店客には作り手が商品に込めた思いや開発の物語なども一緒に伝える。連携して新商品を生み出すなど、応援もしていければ」と話している。
営業は午前9時~午後5時。定休は水、木曜日。問い合わせは山城屋(0978-22-3150)。