日本酒と焼酎の違い(大分県酒造組合の取材を基にGateリサーチ隊が作成)
記者 日本酒と焼酎を兼業している蔵もあるんですね。そもそもなんですが、日本酒と焼酎の違いをそれぞれの造り方も含めて教えてください。
井余田専務理事 日本酒と焼酎の違いは製造方法が「醸造」か「蒸留」かという点です。
日本酒は米を発酵させて造る醸造酒です。米のでんぷんをこうじで糖に分解し、その糖を酵母がアルコールに変えることで造られます。
焼酎は麦や米といった原料を発酵させて作ったもろみを加熱して、アルコール分を気化させて造る「蒸留酒」です。
原料については日本酒は米のみ。
対して、焼酎は麦やサツマイモ、米、黒糖といった多種多様な原料が使われます。
アルコール度数は、日本酒が約15~16度。
焼酎は25度前後で日本酒よりも高めです。炭酸や氷で割って飲む人が多いですね。
日本酒は発酵過程で米の糖分が残るため、甘みやまろやかさが特徴です。
焼酎は蒸留の過程で糖分が取り除かれるため、すっきりとした味わいです。風味は原料によって違いが出ます。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 記者 ありがとうございます。大分のお酒事情に少し詳しくなれた気がします。
今夜からはお酒の違いや歴史を理解した上で、旬の料理をアテに味わいたいと思います。
井余田専務理事 地の酒は、地の食材によく合います。飲み過ぎには注意して、ぜひ、お気に入りのお酒と
肴で晩酌を楽しんでください。