もし、ゴリラならどうするか―。以前、悩んだときのためのゴリラ思考を小欄で紹介した。「ゴリラはこんなことで悩まない。人間は脳が発達しすぎているから余計なことでゴチャゴチャ悩む」という考え方だ。...
再びの寒波。晩酌はお湯割りで喉を潤す人が増えそうだ。手間を惜しまなければ、とっくりや燗瓶(かんぴん)に移した熱かんをいただくのもいい▼清酒や焼酎、泡盛など日本の酒は個性豊か。輸出も伸びている。...
原型は軍隊の夜の命令伝達用に考案した「夜間文字」だった。視覚障害者に便利なものだが、複雑で難しかった。...
八幡(はちまん)と名の付くお社は全国に4万社余り。日本最大の神社信仰の総本宮として知られる宇佐神宮の参拝者は、年間100万人を上回る。...
「学校じゃあ本当のことは教えてくれない」なんて、思春期ドラマにありそうなせりふだけれどある意味、的を射ている。教科書の内容がずいぶんと変わっているのだ▼有名なのは鎌倉幕府の成立。...
消費者にとっても農家にとっても混乱を招く経過をたどった。早く決断していれば「騒ぎ」はこれほど長引いただろうか、とも思う。ようやく政府備蓄米が放出されることになった▼流通停滞の解消目的では初めての放出に踏み切る。...
「錬金術」という言葉にはうさんくささが漂う。オカルト的な意味でも、現代社会においても。前者は魔術師が卑金属を貴金属に変えようとする秘法、後者は容易な金もうけといったイメージ。...
童謡「いぬのおまわりさん」「グッドバイ」などで知られる竹田市出身の童話作家・佐藤義美(1905~68年)は、時に童謡詩人らしくない言葉を使う。...
ジョウビタキについて触れた小欄(1月25日付)を見たという大分市内の女性(88)から手紙が届いた。女性の身近でもかわいらしい姿を現すという。「『チーちゃん』が私の処(ところ)に来て周りをうろうろしています」。...
小さな女の子モモが暮らす街に「時間どろぼう」が現れる。豊かな時間を失い、効率重視に走る人々の心は冷えきっていく。モモは盗まれた時間を取り戻そうと奮闘する―。...
背中や腰回りに軽い痛がゆさを感じたのが最初の自覚症状だった。「もしかして帯状疱疹(ほうしん)」と疑った。偶然にも直前に見ていたテレビの情報番組で少し知識を得ていたから。...
「ベータ世代」という言葉を初めて耳にした。最近よく話題に上がる「Z世代」は、おおむね1990年代後半~2010年ごろに生まれた世代を指す。その次の世代が「α(アルファ)世代」で、Z世代の後の約15年くらいの年代。...
耳目にする機会が増えた「金利のある世界」。裏を返せば金利のない異常な世界が続いた。...
松竹梅と聞いて日本酒を思い浮かべるのは結構年季の入った左党ではないだろうか。風流人を気取るなら「歳寒三友(さいかんのさんゆう)」と応じたい。...
日本で同時通訳が知られるようになったのは、人類初の月面着陸に成功したアポロ11号の衛星中継だったという。注目度の高い国際ニュースでは欠かせない存在。外交の場であればその重要性は一層高まる▼有名なエピソードがある。...
戦いは続く。油断してはいけない。1994年刊行の『ホット・ゾーン』(リチャード・プレストン著)はエボラ出血熱の脅威を描いた30年前の作品だが、新型コロナと置き換えてよいほど状況が酷似している。...
朝から風が強かった4日。大分市中心部でも夕刻になって雪が舞った。今季最強の寒気を体感する天候。日中、スマホをのぞくと気温は3度だった。...
博物館などで見かける地球カレンダーは地球46億年の歴史を1年に見立てている。元日午前0時に地球が誕生したとして、人類(ホモサピエンス)の登場は大みそかの深夜11時37分である。わずか23分前。...
日本の電話サービスは1890年、東京―横浜でスタートした。明治時代の人々にとって、遠くの人と通話できる驚きは小さくなかっただろう。...
「メキシコ湾」が「アメリカ湾」、「デナリ山」は「マッキンリー山」へと書き換えられた。他国がそれに従う必要はないが、その権限の強さには驚かされる。...
先日、家を揺らすほどの強風が吹き荒れた。すわ春一番かと思いきや、多くの辞書では「立春後に初めて吹く強い南風」とされる。春風に先立って吹く東風(こち)だったのだろうか。...
向田邦子さんは日本人の9割が中流意識を持つようになった理由を、学校給食の影響だと考えた。...
聴覚で備わっている人とそうでない人がいるのが『絶対音感』だという。ユーチューバーでも有名なピアニストのハラミちゃんは「踏切で鳴っているのがどの音か分かる」のだとか。...
「社会の役に立つ人間になれ」と教えられながら私たちは育ってきた。それは半面で、そうでない人を排除するという考え方をはらんでいる。...
1973年10月22日、ジャイアンツがV9を達成し、王貞治選手が自身初の三冠王を決めた日に産声を上げた。後に、33歳離れた球界のレジェンドと抱き合う姿を誰が想像したことだろう。...
昨年末のニュースだった。発電量全体に占める原発の割合を、2023年度の8・5%から40年度は2割程度に引き上げるエネルギー基本計画案。...
「うそぶく」は、とぼけて知らないふりをするという意味。うそは古語で口笛のことで、鳴き声をまねて口笛を吹き、鳥をおびき寄せる様子から、とぼけるという意味になったという。...
空気の冷たい朝。自宅前の路上で、ころんとした小鳥が何かついばんでいる。近づいても逃げない。スズメよりやや小さい。...
ドラえもんの誕生日は2012年に設定されていた。連載が進むにつれ近づいたため、2112年に変更された。鉄腕アトムは2003年。人工知能(AI)の進歩は目覚ましい。...
作家の吉行淳之介に言わせれば、カレーライスとライスカレーは別種のもののようだという。カレーライスの方は茶色っぽく本場の味に近いもので、ライスカレーは黄色くて福神漬けなどが似合う。...
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