「恋のさや当て」といえばドラマチックな響きがあるが、本来さや当ては刀のさやが触れることを指す。武士の命とされる刀だけに場合によっては刃傷に及ぶ。...
シャーロットさま。立夏のみぎり、いかがお過ごしでしょうか。一筆申し上げます。あなたが高崎山の餌場から姿を消してはや2年半。...
「買い物や通院、市役所などの公的機関に行くために利用する高齢者も多かったでしょう」(小紙「読者の声」)。4月からルートが大幅縮小された大分市の「大分きゃんバス」のこと。...
家具のない2DKの部屋は、想像より広く感じる。南向きの窓を開けると、どこか甘い春の空気が流れ込み、家主不在の止まっていた時間が動き出す。...
「夜中に部屋で小さな妖精と出会った」「カラフルな南国の鳥が隣の家に入っていった」。幼い頃のそんな不可解な光景について話を聞いたことがある。...
「こんなに多くの方に来ていただいてホンマ感謝してます。...
「昭和の日」「憲法記念日」と書かれたカレンダーを眺めていると、明治・大正生まれの祖父母や、小学校の恩師の懐かしい顔が目に浮かんだ。同時に、よく聞かされていた戦争の話も思い出した。...
できることならオツムの中をのぞいてみたい。...
おかげで首がつながりました―。臼杵石仏のシンボルといえば古園石仏群、大日如来の仏頭。長らく胴体から落ち、頭だけが台座に鎮座されたシュールな姿が思い浮かぶ。体に戻すか、戻さないか、数年にわたる市を挙げた議論の末に復元。...
二豊路がクリアなもえぎ色にきらめいている。短い時間を駆け抜けた春は、今まさに、その季節のたすきを夏に渡そうとしている。小紙を飾った4月のコトノハから▼中津市耶馬渓町の城井小で1人だけの入学式があった。...
「天長節」「天皇誕生日」「みどりの日」そして「昭和の日」。...
縁起物といえば招き猫。右手を上げているものはお金を招くので金運上昇、左手だと人を招くとされ千客万来・商売繁盛を願って飾る。...
かつてボウリングは悪魔退治の儀式だった。ゲームとして楽しめるようルールを整えたのは宗教改革で知られるマルティン・ルターだ。...
癖がなく、スッキリまろやかで飲みやすい。...
スティーブ・ジョブズに憧れる人は多い。コンピューター企業Apple創業者の一人で、洗練されたデザインと画期的な操作性のマシンで業界に革命を起こした。...
NHKテレビの「日曜美術館」で司会を務めたことがある姜尚中さんが五木寛之さんとの対談本で、絵画との劇的な出会いを語っている。...
2016年に山口県で日ロ首脳会談が開かれた際、交歓のディナーは日本料理のフルコースが供された。その数24品。みやびを尽くした逸品ばかりだった▼冒頭、プーチン大統領と安倍晋三首相(当時)はご機嫌に乾杯のグラスを傾け合った。...
まさか自分が。お恥ずかしい限りだが、詐欺サイトに引っかかりかけた。気を付けていたはずなのに。前から探していた本が見つかり、知らないサイトだったがつい会員登録してカード番号などを入力。...
夜中から未明。道路を行き交う車の音が静まる時間帯に、暗闇の中で鳥のさえずりが聞こえてくる。雨上がりで空気が湿っているときは特によく響く。...
朝、掃除機をかける。ほこりがたまっていく透明のボックスを見ると、日々の掃除の大切さを実感する。就寝前に風呂を洗う。洗剤で泡立てたスポンジを滑らせ、浴槽や床の汚れを落とす。...
時事芸人のプチ鹿島さん(54)は常々、「世の中の興味はほぼ人事」だと唱えている。それが正鵠(せいこく)を射ていることは、プロ野球に置き換えると分かりやすい▼打順をどう組むか。その中軸に誰を置くか。...
よき法律家は悪しき隣人―。米国建国の父の一人であるベンジャミン・フランクリンは、自らが手がけて評判になった格言入りカレンダーにこんな一句を入れた。理屈で巧みに言いくるめられたり、社会常識が通じなかったり…。...
「忘れ雪」は春の半ば過ぎに降る。きのう15日の朝、鶴見岳(1375メートル)の頂は氷点下1度まで冷え込み、季節外れの降雪で白く染まった。思えばあの日も木(こ)の芽(め)冷(び)えの晩春だった▼土曜日の未明であった。...
「世界の国からこんにちは」。三波春夫が歌った1970年の大阪万博がすぐ浮かぶ。発表された67年は筆者の生まれ年。...
喉元過ぎれば熱さ忘れるのは、われわれの国民性らしい。思想家の和辻哲郎は著書『風土―人間学的考察』で日本人の性格を台風に例えた。...
人口わずか1300人余りの中津江村。サッカーW杯出場国・カメルーンのキャンプインが決まって以来、静かな「山村」は一躍、全世界が注目する「ときのムラ」となった―。...
硫黄島で戦死した栗林忠道中将の辞世の句は「散るぞ悲しき」で結ばれていたが、公表では「散るぞ口惜し」に改変された。軍人にふさわしくないとの大本営の思惑を反映したものだ。...
米(コメ)と米(アメリカ)の問題が日本の暮らしと経済を席巻している。仕事柄もあるが、新聞各紙に目を通していてつくづくそう感じる。どちらの「米」も先行き不透明感が強い▼「備蓄米放出の効果見えず」。...
おにぎりの形をした別府市の扇山(792メートル)はいわゆる通称で、正式名を大平山(おおひらやま)という。...
18歳。この年齢でビクトリア女王は即位し、19世紀末まで大英帝国を統治した。フランソワーズ・サガンは世界的ベストセラー『悲しみよこんにちは』を出版。...
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