辻堂ゆめ 作、 伊藤健介 画
１００年に１度といわれる大嵐の夜、郊外の街に一軒家を構える桜石家には、家を出た息子と娘を含む４人がたまたま一堂に会していた。どこか間延びした家族の時間を一変させたのは、いつの間にかずぶぬれの状態で玄関に倒れ込んでいた若者。この男は何者で、嵐の中なぜうちにやってきたのか。誰が彼を家の中に入れ、２人はどういう関係なのか─。遠慮がちに腹を探り合う〝ふつう〟の家族と、高熱に浮かされる謎の若者との奇妙な一晩が幕を開ける。
（2024年3月5日～）
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