一般廃棄物に混入していた医療用セシウム針とみられる物質(調査専門機関が撮影)
竹田市は2日、市内で回収された一般廃棄物に医療用セシウム針とみられる放射性物質が混入していたと発表した。原子力規制庁の協力を受けて調査した結果、178メガベクレルの放射能が検出された。健康への影響は確認されていない。混入した経緯は特定できておらず、市は同日、放射性同位元素等規制法違反の疑いで竹田署に刑事告発した。
市によると昨年7月2日~9月1日、飲料の空き缶に入った状態で回収されたとみられる。清掃センターで他の缶と一緒にプレスしてブロック状にし同2日に出荷。引き受け先のリサイクル業者が同29日に検査したところ、高い放射線量が検出され混入が判明した。
清掃センターの設備に放射性物質による被ばくはなく、センター職員から健康被害の報告も受けていないという。原子力規制庁からは、長期間取り扱わなければ人体への影響はないとの見解が示された。
針は長さ2・5センチ、直径1ミリ、重さ1グラム。医療用セシウム針は舌がんなどの放射線治療に用いられる器具で、病巣に直接埋め込んで使う。許可を受けた施設のみ使用が認められており、竹田市内に該当施設はない。廃棄する場合は、許可業者に引き渡すなどの処理が法令で定められており、違反すれば罰則もある。
市は竹田署に告発状を提出したほか、廃棄した人物が判明すれば損害賠償請求も検討している。
市総務課は「専門機関に相談しながら調査を進めるなど費用がかかっており、影響が大きい。本来は正しく管理されるべきもの。警察の捜査に全面的に協力する」と話した。