募集を前に、さんご賞の取り組みの意義や特徴、魅力について、関係者に話を聞いた。 大きくなって日田の水がおいしいなあと思うようになってきた―。昨年度の地球さんご賞水郷ひた小中学生作文コンクールで九州沖縄ブロック大分合同新聞社賞を受賞した日田市南部中1年の楢原実和さん(12)の作品は「川の水 海の水 水道の水」で始まる、詩のような文章だった。 鹿児島県で生まれ、小学校入学前に日田市に移った。題名を「水の居場所」とした理由について「いつも飲んでいる水が大切だという気持ちを書きたかった」と話す。小学校の頃、近くの川でアユの放流や生き物の観察をした経験も作文に生きた。 文章の最後は「川の水 海の水 水道の水」と冒頭の言葉を繰り返し「いろんな水に変わって/水の居場所は変わっていく」と続け締めくくった。「最後の部分はとても大切。友達や家族に意見を聞いて、まとめた」と振り返る。 コンクールに寄せられる作品は、通常の文章形式が多い。ただ、書く人の多様な思いを大切にするため、詩や童話や手紙など表現の形式は自由だ。楢原さんは詩の形式を選んだ理由について「小学校の頃、詩を書いてほめられた経験があり、詩を書くことが好きだった」。母が持っている詩集を読むこともあるという。 「詩の形で賞をもらってとてもうれしい。お母さんもお父さんも喜んでくれた。思った以上に、いろんな人がほめてくれた。次回も挑戦したい」。受賞を大きな励みに、挑戦を続ける。
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