暗闇の中、「かえんかえ」と声をかけ合いながら物々交換をする参加者=大分市坂ノ市中央の萬弘寺広場
【大分】大分市坂ノ市中央の萬弘寺(まんこうじ)に隣接する広場で23日未明、「萬弘寺の市」の名物の物々交換があった。暗闇の中、地元住民らが持ち寄った品々を見せ合いながら、思い思いに交換を楽しんだ。
地元自治会や商工団体などでつくる「萬弘寺の市保存会」の主催。大石啓文会長(71)が「伝統的な物々交換。しっかり声をかけ合い、交流を図ってほしい」とあいさつした。
午前4時過ぎ、司会者が開始を告げると広場の照明が消えた。参加者は一斉に「かえんかえ」と口にしながら、持参した食品や日用品、野菜などを次々と取り換えた。約30分間の取引で会場はにぎわった。
家族で訪れた同市坂ノ市の会社員佐藤学さん(44)は「佐伯市の海産物をウメやジャガイモに換えた。海の幸と山の幸を交換できた」。妻の会社員千恵美さん(49)は「ドレッシングがマッサージ器になった。来たときよりも物が増え、思った以上に楽しかった」。娘の坂ノ市小4年の真帆さん(10)は「お菓子をもらえてうれしかった。交換はどきどきした」と話した。
広場や参道には露店が並び、坂ノ市商工青年部によるステージイベントなどもあった。