APUで非常勤講師を務めている別府市職員の後藤寛和さん=こもれびパーク・別府市立図書館
【別府】別府市自治連携課の後藤寛和さん(45)が立命館アジア太平洋大(APU)で非常勤講師を務めている。市職員が同大の講師をするのは初めて。サステイナビリティ観光学部で、官民の専門家を招いた講義とフィールドワークを組み合わせた「専門実習」を担当。まちづくりの人材育成に一役買っている。
後藤さんは同大の1期生。同市では自治連携課長補佐兼地域連携係長を務めている。APUから「地元に詳しい人に講師を務めてほしい」と依頼があり、市役所に身を置きながら4月から教壇に立っている。
学生は「公共空間と都市のビジョン」「伝統資源と住民生活の共生」「観光戦略と経済のダイナミズム」「社会戦略と未来へのアウトプット」の四つのテーマで学習。複合型リゾート施設「TKP SHONIN PARK」などでフィールドワークをした。
こもれびパーク・市立図書館で実施した一般公開講義「自分が実践したい取り組み×別府」には市民ら約90人が参加。学生19人が5グループに分かれてまちづくりのアイデアを提案した。若者の共同温泉離れを解消する方策や、亀川地区を活性化するチャレンジカフェの解説など学習の成果を披露した。
実習は来年度も継続する。学生からは「実際の現場の話が聞けて参考になった」「別府のディープな部分が見え、実際の観光政策が学べる」「キャリア形成に役立つ」と好評だった。
後藤さんは「学生には別府を生の教材と感じながら生活して学んでもらいたい」と話している。