【ラグビー決勝・東明―舞鶴】前半16分、トライを決める東明のCTBナビニャータ=クラサスサッカー・ラグビー場
総合力の高さを見せた東明が舞鶴を下し、連覇を4に伸ばした。2月の県新人大会で敗れた雪辱を果たし、白田誠明監督は「勝ちたいという気持ちが前面に出ていた。前から圧力をかけ、敵陣でゲームをつくることができた」とたたえた。
9点リードの前半18分以降、主力級が立て続けに負傷交代。複数の主力をけがで欠いた4カ月前の敗戦が、選手たちの頭をよぎった。困難な状況にも、「全員が同じレベルで戦えないと、全国4強という目標は達成できない。総合力を高めてきた」とPR鶴田英士主将(3年)。代わって入ったメンバーを鼓舞し続けた。
アクシデントを乗り越え、落ち着きを取り戻した後半は、持ち前の素早い展開ラグビーで4トライと圧倒した。2トライを挙げたWTB上野大惺(同)は「狙っていた形。挫折を経験したからこそ、強くなれた」。
先発したFW8人の平均体重は舞鶴の98キロに対し、東明は93キロ。ただトレーニングや食事で培った体の強さで引けを取らず、接点ではむしろ圧倒した。白田監督は「あの敗戦を糧に底上げが進み、総合力が上がった」と成長を喜んだ。
連覇を狙う九州大会では、初戦から強豪の佐賀工とぶつかる。鶴田主将は「優勝はうれしいが、県総体は通過点。結束力をさらに高めて臨む」と決意を新たにした。
【ミニインタビュー】
ラグビーで準優勝した舞鶴の前田大志主将(3年) 体力やコンタクトの部分で差があった。大量リードを許して、チーム全体の気持ちが落ちてしまった。九州大会では良い結果が出せるように、基礎から鍛え上げていきたい。
〈ラグビー〉
(クラサスサッカー・ラグビー場)
▽決勝
東明50―17舞鶴
21―5
29―12
(東明は4年連続4回目の優勝。2位までが九州大会へ)