第73回県高校総合体育大会は1日、県内各地で22競技があった。 学校対抗は卓球が明豊、ライフル射撃は由布、重量挙げは国東、ローイングは日田がいずれもアベック優勝した。 競泳男子の雄城台と女子の翔青、水球男子の大分商、なぎなたの大分西、ホッケー男女の玖珠美山はそれぞれ連覇を伸ばした。 相撲の日田林工、剣道男子の明豊、空手道男子の高田と女子の大分南、ソフトボール男子の日田林工と女子の文理大付も頂点に立った。 2日は各地で13競技があり、全日程を終える。 なぎなたは女子の大分西が団体試合で優勝し、5連覇を飾った。演技と個人試合を制し、「3冠」となった田口真帆主将(3年)は「先輩の背中を追ってきた成果が出せた。さらに越えていけるよう、もっと精進したい」と目を輝かせた。 演技は1カ月前に組んだばかりの藤沢美々子(2年)と息の合った掛け合いを見せた。「全国制覇した先輩の姿に自分を重ねた」。納得の出来で頂点に立った。 流れをつかんで臨んだ個人試合。153センチと小柄ながら相手を圧倒する手数を繰り出し、最後まで勝ち切った。 団体試合は切り込み役の先鋒。日頃からの合同稽古で互いに手の内を知る相手にわずかな隙も与えず、「負けない立ち回り」に徹した。チームは2試合で相手に1本も与えず、伝統校の貫禄を示した。 中学までは吹奏楽部で運動は水泳を少しかじったくらい。「かっこよさそう」と気軽に入部したものの、全国でも強豪とあって何度も挫折を味わった。それでも「仲間と日々、成長を実感できる。今が最高に楽しい」とチームをまとめる立場にまで成長し、最後の県総体で花開いた。 前身の大分女時代を含めて団体優勝は30回目。大分女出身の築城理恵監督は“後輩”の成長に目を細めつつ、「全然駄目。鍛え直しです」。厳しい評価は、期待の大きさの表れだ。【ミニインタビュー】 なぎなた男子試合で2連覇した大分西の原寛太(3年) ずっと2人で高め合ってきた仲間で最大のライバルと決勝を戦えて良かった。集大成となる次の幸村杯では、5位タイだった昨年春の全国選抜大会を超えられるよう、全力で臨みたい。 〈なぎなた〉 (大分西高) 【演技】(1)田口真帆・藤沢美々子(大分西)(2)佐藤由依・小雲彩瑛(玖珠美山)(3)佐藤沙和・三代風花(福徳学院) =男子= 【個人】▽試合 (1)原寛太(大分西)(2)平川心吾(同)(3)成松大紀(福徳学院) =女子= 【個人】▽試合 (1)田口真帆(大分西)(2)関優羽(同)(3)佐藤柚衣(同) 【団体・試合】▽リーグ 玖珠美山2―1福徳学院、大分西3―0福徳学院、大分西2―0玖珠美山 (1)大分西(田口、佐藤心、佐藤柚、関、戸高)2勝(2)玖珠美山1勝1敗(3)福徳学院2敗 (団体の大分西は5年連続30回目の優勝。団体の1位、演技と女子個人の2位までが全国、演技と女子個人の3位までが九州大会へ。男子個人の3位までが幸村杯へ)
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