【大分―宮崎】ヘディングでゴールを狙う大分の金(41)=いちご宮崎新富サッカー場
サッカーJ2の大分トリニータは26日、宮崎県内でのキャンプを打ち上げた。締めくくりにJ3宮崎との練習試合に臨み、45分2本と30分1本のトータルで2―0と勝利した。
1本目はシステムの違いに対応できず、後手に回った。22日のJ1横浜M戦で手応えをつかみかけていた守備ははまらず、ボールも前に運べなかった。ゲームキャプテンを務めたMF野嶽惇也は「選手の距離感が悪く、ずれが生じた」と振り返った。
選手を大幅に入れ替えた2本目の中盤からは立て直した。横浜M戦でうまくいかなかったメンバーが起用され、悔しさを晴らすように攻撃を仕掛けた。終盤にコーナーキックからFW金賢祐(キムヒョンウ)が3試合連続ゴールを挙げた。さらに3本目にFW有働夢叶が得点した。
今年のキャンプは2部練習を積極的に取り入れ、負荷の高いトレーニングを積んだ。選手の多くは疲労と同時に、充実感をにじませた。金は「日々の練習が得点につながった。競争に勝ってスタメンを奪う」と意気込みを示した。
開幕までの残り3週間でチームの仕上げを図る。片野坂知宏監督は「けが人が出なかったことは大きい。この戦力をさらに充実させ、90分間戦えるようにコンディションを整えていきたい」と決意を語った。