竹田市が検討しているJR豊後竹田駅周辺の整備計画案(市提供)
【竹田】竹田市は24日、市中心市街地の活性化に関わる事業の説明会を竹田商工会議所で開いた。玄関口に当たるJR豊後竹田駅周辺の整備や赤字が続く竹田温泉「花水月」のリニューアルに向けた現時点の方針を示した。
同駅周辺は▽駅前に歩道がなく人と車の動線が交わり危ない▽特急バスが駅前ロータリーに入れない―といった課題がある。市は40年ほど前から整備を検討していたが進んでいなかった。2022年度から本格的に各種調査や市民アンケートなどをして構想を練ってきた。
検討中の計画案ではロータリーを現在より南西側に設置。歩行者が駅と城下町を安全に行き来できる動線を確保する。路線バスやタクシーとともに特急バスが止まれるようにし、車を待つ人らのために雨よけ通路を設ける。バリアフリーのトイレ、送迎用駐車場も造る。
市街地の水路では虫や悪臭の発生も課題になっており、駅周辺整備と併せて改善する。事業費は計約10億円を想定しており、半分を国の交付金で賄うよう考えている。今年夏には設備の要不要、性能といった内容を固め、より詳細な設計に移る意向。
市営の花水月は設備の老朽化が進み、長年、赤字が続く。燃料費の高騰などが原因で、22年度以降は毎年度、4千万~5千万円程度、市が一般財源から支出して穴埋めをしている。
市は浴槽の縮小や空室の活用による収益確保といった再生案を検討。施設を民間に貸す方式への転換も視野に入れる。新年度は基本構想や運営事業者の選定、基本設計を進める方針。
説明会は市と民間が中心市街地活性化ビジョンをつくるに当たり、民間側からの要望を受けて開いた。4月23日午後6時半から市内会々の市総合社会福祉センターでも開く予定。
■市民50人出席、意見や質問相次ぐ
竹田市が開いた市中心市街地活性化の説明会には市民約50人が出席した。駅前の整備に関して意見や質問が相次いだ。
出席者からは「整備は必要だが、これほどの予算をかける必要があるのか」「どんな街になるのかビジョンが見えづらい」などの声が上がった。他にも設備の規模に対する質問や、検討材料となる情報の充実・幅広い関係者からの意見の集約といった要望があった。
町中で店を営む市民は「変わらない駅前や虫の問題があり、ずっと要望を続けて、やっと実現するとわくわくしていた」と話した。
工藤隆浩副市長は「あくまで構想の段階。中身は今後も協議する。市民から意見がもらえれば」と述べた。