ウルフ・アロン(中央)に力の伝え方を教わる中学生=レゾナック武道スポーツセンター
柔道男子100キロ級で2021年東京五輪金メダルのウルフ・アロン(パーク24)が30日、レゾナック武道スポーツセンターであった「マルちゃん少年柔道教室」に講師として来県。集まった県内の小中学生約250人に、世界へ通用する技や心構えを伝授した。
ウルフは「地味な技だけど、これができるといろんな応用が利く」と得意の大内刈りを基本から指導。足の出し方や手首を曲げる角度まで事細かに教えた。
組んでもらった中西夢葉さん(津留小6年)は「すごく分かりやすかった」と話し、藤村優輝(まさき)さん(挾間中1年)は「存在感があってパワーを感じた」と目を輝かせていた。
この日はウルフの母校・東海大柔道部の上水(あげみず)研一朗監督も講師を務め、競技の楽しみ方を丁寧に伝えた。
教室は県柔道連盟が誘致し、今年で2回目。競技人口減少に歯止めをかける狙いもある。ウルフは「自分は負けたくない一心で続けてきたが、ただやらされるだけならやめるべきだ。柔道に各自の楽しみや、やりがいを見いだして」とエールを送った。