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202049日()

新型肺炎、大分県内自動車産業も打撃 日産に連動して減産や停止

稼働の一時停止を決めた福岡県苅田町にある日産自動車九州の工場
稼働の一時停止を決めた福岡県苅田町にある日産自動車九州の工場

 新型コロナウイルスの感染拡大は、県内でも経済や社会のさまざまな活動に暗い影を落とし始めた。企業の生産ストップや各地域のイベント中止、修学旅行の延期など影響が広がっている。
 県内の自動車産業にも影響が出始めた。サプライチェーン(部品の調達・供給網)の混乱に伴い、日産自動車九州(福岡県苅田町)の工場が稼働を一時停止したのが主な原因。大分県北部に集積する部品メーカーなどは日産と取引する社が多く、連動して減産や生産を止める動きが出ている。長期化すれば打撃は大きくなりそうだ。
 日産子会社の日産自動車九州は14、17日、工場で生産ラインの稼働を止めた。中国からの交通網が一時的に寸断されるなどして、部品供給が止まったため。同社に製品を納める大分県内の取引先にも影響が出ている。
 県北の部品メーカーは、日産九州に合わせて両日とも製造ラインを停止した。「同期生産のため止めざるを得ない。追加で24日の稼働停止の連絡もあり、長期化しないか心配だ」と漏らす。稼働停止日は有給休暇や社内教育に充てているという。
 今後の影響について「不透明で不安もあるが、こればかりはどうしようもない。最新情報を収集しながら、ロスを最小限に抑えていく」。
 県北の別の部品メーカーは、日産九州の一時停止が明らかになった今月10日以降、平年に比べて生産量の1~2割減が続き、売上高も同じ割合で減っているという。
 製造する部品は一部に中国製品を使っているが、現地から調達できないため在庫を使って対応しているのが現状。このままだと約1カ月後に底を突き、生産が難しくなる。40代の男性経営者は「日産との取引が仕事の9割以上を占めるので、長引くと経営への影響は大きい」と訴える。
 他にも、関連ライン以外の仕事を前倒ししたり、これまで残業で対応していた仕事を振り分けるなど生産調整をしている企業もある。各社とも「動向を見極めながら対応していく」と、先行きを見通せないでいる。

※この記事は、2月20日 大分合同新聞 5ページに掲載されています。

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