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ごみ処理施設の飛灰を原料に再利用 太平洋セメント大分工場

 太平洋セメント大分工場(津久見市)は本年度から、自治体のごみ処理施設で発生するばいじん(飛灰)をセメント原料として再利用する事業を始めた。飛灰を有償で引き取り、専用のプラントで処理して資源化している。処理場から持ち込まれる飛灰量はまだ少なく、県内外の自治体に積極的な活用を呼び掛けている。
 飛灰には塩素の含有量が多く、再資源化が進んでいない。多くの自治体は最終処分場に埋め立てている。
 太平洋セメントが21億円を投じて新設した「灰水洗事業プラント」は、灰を水洗いし、飛灰に含まれる塩素を約10分の1に減らすことができる。4階建て、延べ1280平方メートル。処理能力は年間1万5千トン。
 現在、中津市など県内外の3市から飛灰を引き取っており、セメントの原料として活用している。初年度の受け入れは約8千トン(計画値)を予定していたが、半分の約4千トンになる見込み。
 最終処分場での埋め立ては無料であるのに対し、プラントでの処理は有料。財政的な課題から導入が進んでいないとみられる。
 また、埋め立て処理には飛灰に含まれる重金属を薬剤でコーティングする必要があり灰が湿る。プラント処理は乾いた灰を使用する。持ち込むまでの下処理が異なることも切り替えのネックになっている要因という。
 環境省によると、国内の廃棄物最終処分場の残余年数は20年程度。新設も困難な中、「処分量の削減による延命対策は重要な課題。どこかで、処理方法を切り替えなければならないタイミングが必ず来る。持続可能な処理方法として積極的にアプローチしていく」(同工場)。県内中心だった営業活動を県外自治体にも広げ、年間受け入れ量1万トン台を目指す。
 大分工場は2007年、焼却場から出る主灰を再利用する施設を稼働させ、県内を中心に年間約2万8千トンを受け入れている。「主灰に加え、飛灰の原料化を加速させることで少しでも処分場の延命につながれば。資源循環型社会の形成に貢献していきたい」としている。
※この記事は、10月7日大分合同新聞朝刊1ページに掲載されています。
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