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杉乃井ホテル、25年までにリニューアル

2棟新築1棟建て替え、総事業費400億円以上

 九州最大の温泉リゾートホテル「別府杉乃井ホテル」(別府市観海寺)を所有するオリックス不動産(東京都)は12日、同ホテルの大規模リニューアルに着手することを正式に発表した。2025年までに客室棟を現在の3棟から4棟に増やす。2棟を新築する他、老朽化で耐震化が課題になっている既存2棟のうちHana館(13階)を建て替え、本館(14階)は解体する。総事業費は少なくとも約400億円に上る見通し。
 九州を中心に好調な国内宿泊客に加え、別府はインバウンド(訪日外国人客)の増加が今後も見込まれることなどから大型投資を決めた。県内を代表する大型ホテルの刷新は、地域経済活性化の追い風として期待が高まりそうだ。
 オリックス不動産の似内(にたない)隆晃副社長らが杉乃井ホテルで会見し、計画を説明した。
 工事は(1)屋内プール「アクアビート」の隣に客室棟を新設(2)「スギノイパレス」北西部に別の1棟を新設(3)Hana館を新棟に建て替え(4)本館を解体―の順番でする。耐震化を終えた中館(7階)は継続して使う。
 個別の着工、完成時期は未定。稼働率の低下を防ぐため、500室規模は維持しながら進める。5月から上下水道や電気などのインフラ工事を始めている。
 完成後の総客室数は現在の647室から約700室に増える見込み。宿泊料金は従来を基本に富裕層向けの高価格帯も検討しており、「各棟で特色を出したい」(オリックス)。
 現状の客層ターゲットは九州地域を中心にした家族連れがメイン。刷新を機に、西日本など集客エリアの拡大を目指す。外国人宿泊客は13%ほどで推移しているが、今秋にはラグビーワールドカップ大分開催を控え、さらなる増加を見込んでいる。
 オリックス不動産が全国に展開する旅館・ホテル22施設のうち、杉乃井は初めて手掛けた旗艦店。似内氏は「別府という全国有数の温泉地のロケーションで実績を積み、今回の大きな決断に至った。杉乃井を中心に運営事業を発展させたい」と語った。

〇別府観光の復調を象徴
 <解説>杉乃井ホテルの大規模リニューアルは、別府観光の復調を象徴する動きの一つといえる。
 かつては過剰な設備投資による借入金増大、バブル経済崩壊後の景気低迷や旅行形態の変化もあり、民事再生法の申請に追い込まれた。オリックス不動産が2002年に所有して以降、大展望露天風呂「棚湯」のオープンや食事施設の刷新、旅行業者ではなく消費者に直接売り込むダイレクトマーケティングへの注力などで集客につなげ、客室稼働率99%以上の満室状態が続くまでに再建を果たした。
 一方で、老朽化が進む宿泊棟は県や別府市から耐震化を促されており、オリックスの対応が注目されていた。県内経済界には「杉乃井を売却するのでは」との見方も一部にあった中で、大型投資による腰を据えた運営が続くことに安堵(あんど)の声も聞こえる。
 最大約3千人の集客力を地元の観光消費にどう結び付けていくかも今後の課題になりそうだ。飲食やエンターテインメントの多彩な施設がそろう杉乃井ホテルに対し、「宿泊客がホテル外に流れにくく、囲い込みだ」との批判が以前からある。
 アジアを中心にインバウンドは増加基調で別府観光は成長の伸びしろがある。県外大手と地場の観光業者が連携を深め、国際観光都市の振興につなげる工夫が求められる。
※この記事は、6月13日大分合同新聞朝刊1ページに掲載されています。
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