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上空30キロに無人航空機 微粒子採集し大気観測

氷雪の大地へ 南極観測隊同行記(下)

 昭和基地から東に約20キロ。厚い氷床に覆われた南極大陸上に「S17」と呼ばれる観測拠点があり、航空機の発着拠点、内陸調査旅行の中継点として重要な役割を担っています。ここでは2人の大分県出身者が活躍していました。

 越冬隊(2018年11月~20年3月)の佐賀勝已さん(37)=中津市三光=は、気球と無人航空機を使った大気観測に挑戦していました。気球を使ってつり上げた無人航空機を上空30キロで切り離し、大気中に浮遊するエアロゾルと呼ばれる微粒子の採集やオーロラの撮影を自動でしながら、その無人航空機をS17まで帰還させます。

 採取したエアロゾルの成分を分析し、上空での分布の様子を調べることで、南極大陸上空の大気の流れなどを知ることができるそうです。

 夏隊(昨年11月~今年3月)に同行した堤雅貴さん(23)=国東市国東町出身=もこの観測計画の一翼を担い、主に無人航空機の運用とメンテナンスを担当していました。同時に上空30キロという非常に高い場所で無人航空機がどのように飛行するのか調査しました。

 南極は気温が低いため、機体内部の配線が断線したり、作業する際に指先が冷たくなったり(もちろん厚い手袋をしていますが)、いろいろ苦労もあるそうです。昭和基地だけでなく、見渡す限り白い雪原に囲まれたS17でも、このような最先端の研究観測が行われているのです。

 第60次南極地域観測隊では多くの貴重な体験ができました。日本からの往復も含めて約4カ月の短期間でしたが、年齢も職業も異なる人たちが全国から集まり、寝食を共にし、協力し合いながら研究を進める観測隊の伝統、醍醐味(だいごみ)を垣間見ることができました。今後の研究に生かしていこうと思います。

  (第60次南極地域観測隊夏隊同行者・村松弾=大分市出身)
※この記事は、5月25日大分合同新聞夕刊11ページに掲載されています。
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