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肝炎などの新薬開発へ 大分大の創薬ベンチャー第3弾

 大分大学医学部が関わる創薬ベンチャー企業第3弾の「ARTham Therapeutics(アーサムセラピューティクス)」=本社・横浜市=が、製薬大手・武田薬品工業の協力を得て新薬の開発を進めている。ライセンス(特許)の一部の提供を受け、肝炎などの新薬作りに応用する。2019年1月からは大分大で、人に投与して効果をみる早期段階の臨床試験を始める。

 アーサム社は2018年7月に設立。武田薬品にいた長袋(ながぶくろ)洋氏が代表取締役最高執行責任者(COO)、大分大医学部の上村尚人教授(臨床薬理学)がチーフメディカルアドバイザーを務める。
 アーサム社によると、医薬品開発の優先順位見直しに伴い、武田薬品が中断した研究プロジェクトに関連する特許の提供を受けた。大分大と共同で新薬開発を進める。上村教授は「大手製薬会社が開発成果を大学の研究に提供することは世界でも珍しい」と説明する。
 ライセンスの一つは、もともと糖尿病の治療に関連している。アーサム社は非アルコール性脂肪性肝炎の新薬に活用。臨床試験を大分大で始める。他にも、がん治療に効果がある物質を血管奇形の新薬に生かす計画がある。日本医療研究開発機構から3カ年度で最大1億5千万円の補助金を受け、血管奇形の新薬開発を進める。
 大分大医学部は全国でも先駆的に臨床薬理学に取り組んでおり、関連設備など創薬支援の素地が整っていることから共同研究に至った。長袋COOと上村教授が米国の大手製薬会社で一緒に働き旧知の間柄だったこともあり話が進んだ。
 アーサム社は臨床試験で効果を確認できれば、より大規模な試験を担える大手製薬会社に成果を売却する。今後は他の研究機関などとも連携し、2020年度ごろの黒字化、25年度ごろの株式上場を目指す。北野正剛大分大学長は「創薬のプロを育む場としてアーサム社との共同研究は大きな意味を持つ」とコメントしている。

<メモ>
 アーサム社には投資会社みやこキャピタル(京都府)を筆頭に武田薬品、大分ベンチャーキャピタルなど5社が総額6億5千万円を出資。大分大医学部発の創薬ベンチャー企業は他に「大分大学先端医学研究所」「エポメッド」(いずれも大分市)がある。治療薬開発などに取り組んでいる。
※この記事は、12月13日大分合同新聞朝刊5ページに掲載されています。
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