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県立高校 ゼロ時限補習 見直しへ 学力向上 保護者に懸念の声も

 1限目開始前の午前7時台に「ゼロ時限補習」を実施している県立高校9校に対し、県教委は見直しを求めている。授業内容の定着を目的に各校で続けているが、生徒の自主性を伸ばすため、学習時間に余裕を持たせるべきだと判断した。「教員の超過勤務の是正にもなる」。学校現場には歓迎の声がある一方、「学力向上を願う保護者の理解を得られるのか」と戸惑いも聞かれる。

 県教委は昨秋、「補習の見直しを検討してほしい」と各校長に伝えた。思考力や判断力などが問われる2020年度以降の「大学入試共通テスト」に向けて、主体的に学ぶ姿勢を身につけてもらうためだという。
 各校は「部活動などで自宅学習をしにくい人にとって、重要な時間」と約10年前から補習を実施してきたが、中津南、別府鶴見丘、大分鶴崎など計7校は廃止を決定。大分舞鶴、大分豊府の2校は「協議中」と回答する。
 大分商業は毎年5~11月の午前7時25分から30分間、日商簿記2級の学習に充てている。新年度からは実施せず、後藤修一校長(59)は「検定対策は授業ではできないので、放課後の個別指導などで対応する」。
 難関大学を志す生徒が多い大分上野丘も廃止を決めた。「これからの大学入試では、知識を使いこなす力が必要」と落合弘校長(59)。「生徒に時間を返して、課題意識を持った意欲的な学びを進めたい」と前向きに捉える。
 教員からは「補習は生徒の力がつく取り組みではあるが、担当回数が多い教諭は大変」などの声。50代男性教頭は「廃止すれば、プリント作成や後処理など教員の負担は減る。ただ、学力向上がおろそかにならないように、授業の質を上げる努力も必要になる」と強調する。
 保護者の反応はどうなのか―。
 進学校に通う長男(1年)を持つ大分市の男性(49)は「自主性に任せて、10代後半の子どもが勉強できるか心配。私立高校との競い合いもあるので、廃止が痛手にならないようにしてほしい」と求めている。
※この記事は、2月26日大分合同新聞夕刊11ページに掲載されています。
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