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【カメルーンの風 JICA同行記】③ 15年半…縁を大切に

 首に締めたネクタイには、カメルーンの国旗が描かれていた。
 11月15日。首都ヤウンデの外務省を公式訪問した旧中津江村(日田市)の元村長、坂本休さん(87)は公用語のフランス語であいさつした。「ボンジュール。お会いできて光栄です」
 出迎えたジョセフ・ディヨン・ギュット外務大臣(62)が応じた。「2002年サッカーワールドカップ(W杯)で、わがチームを迎えてくれたことを強く覚えている。大統領に代わり、お礼申し上げたい」
 握手を交わした。
 部屋の空気が和んだ。

「愛伝えたかった」
 「あの夜」から15年と半年の月日が流れた。
 W杯のキャンプを巡る同国イレブンの遅刻騒動で、中津江は「日本一有名な村」になった。渦中の真ん中にいた坂本さんは、市町村合併(05年3月)で村がなくなってからも草の根の国際交流を続けている。
 今年8月に発足した「大分―カメルーン共和国友好協会」の名誉顧問に就任。今回、大分県民とJICA(国際協力機構)九州による訪問団に加わり、03、05、15年に続いてアフリカの大地を踏んだ。
 「改めて大統領らに感謝の気持ちと、カメルーンへの愛を伝えたかった」

精力的にアピール
 SAKAMOTOの名は同国で知れ渡っている。
 両国の友好に貢献したとして、03年に大統領から勲章を贈られた。W杯の南アフリカ大会(10年)、ブラジル大会(14年)はいずれも現地へ。中津江の住民を代表してカメルーンチームを応援した。
 来年は米寿。体力の衰えから「最後の旅になるかもしれない」。4度目となった11月の滞在中、精力的に現地のJICA事務所や関係省庁に足を運び、遠く離れた古里・大分のアピールを続けた。

国旗入り名刺好評
 外務大臣との面会で、坂本さんは「日田げた」をプレゼントした。差し出した3色国旗入りの名刺に相手は喜び、胸元のネクタイも大好評だった。
 「カメルーンの方々は仲のいい幼なじみのような存在。W杯で始まった縁を今後も大切につないでいきたい。中津江でキャンプをしてくれたこと、交流を続けてくれること―全てに感謝を伝えることができた」
 元村長はうれしそうだった。
※この記事は、12月2日大分合同新聞夕刊11ページに掲載されています。
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