2025年のノーベル生理学・医学賞を受賞した坂口志文・大阪大特任教授を中心に、制御性T細胞の臨床応用に取り組む新拠点の設置を大阪大が検討していることが7日、大学への取材で分かった。阪大病院と連携し、自己免疫疾患の新たな治療法の開発を目標とする。ノーベル賞を取った研究成果の最初の創薬を日本で実現するため、早ければ27年度の設立を目指す。
制御性T細胞は体内の過剰な免疫反応を抑えるリンパ球の一種で、坂口さんが発見した。国内外で多くの臨床試験(治験)が始まっている一方、国内では資金集めが難しく、坂口さんが関わるバイオベンチャー企業「レグセル」も研究の場を米国に移した。
大学などによると、新拠点では制御性T細胞を投与する細胞療法の臨床研究を柱に据える。まずは少数の患者を対象とし、治療効果を確認する方針だ。研究には阪大病院のさまざまな診療科が参加し、坂口さんが在籍する阪大免疫学フロンティア研究センターも協力。がんを含めた幅広い疾患を対象に研究を進める。
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