石川県珠洲市の仮設住宅で振る舞われた焼き芋を笑顔で食べる女性=29日午前
昨年元日の能登半島地震で大きな被害が出た石川県珠洲市の仮設住宅で29日、ボランティアが焼き芋を振る舞い、ほくほくの甘い芋を口にした住民に笑顔が広がった。地震の発生から間もなく2年となる中、温かい励ましを受け「来年は良い年になればいい」との声が聞かれた。
山口県周南市のボランティア団体「ウェルカノ」が主催。珠洲市上戸町の仮設住宅の集会所前で、糖度の高い品種の芋「シルクスイート」を焼き、豚汁も配った。
住民は「おいしい」「遠い所から来てくれてありがたい」と感謝。地震で自宅が全壊し、高齢の両親と3人で暮らす浦真理子さん(66)は「地道に一歩ずつ頑張るしかない」と話した。
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