「県内に酒・人・店が巡り合う場を増やしたい」と語る丸田晋也さん=大分市畑中の丸田酒舗
「お酒を介して、人や情報が『巡る』場にしたい」。6月、別府市北浜に「Beppu Sake Stand巡(じゅん)」をオープンし、酒の楽しみ方や魅力を発信している。
地酒専門店「丸田酒舗」の2代目。18歳でこの世界に入り、社長である父と二人三脚で店を営んでいる。商品と共に「造り手の思いやこだわりも消費者へ届ける」をモットーに10年余り、酒に向き合ってきた。
「若い世代にもお酒を身近に感じてもらいたい」とクラウドファンディングを活用して巡を開業。角打ちが楽しめる店内は若者や旅行客でにぎわい、酒を通して新しいつながりが生まれている。
酒の知識に加え、お薦めの飲食店を紹介するなど情報発信基地としての役割も担う。「別府には魅力的な飲食店がたくさんある。顧客を取り合うのではなく、多くの店を巡ってもらうことでまち全体が活気づけば。その入り口となる店を目指す」と力を込める。
飲食店とのコラボイベントや日本酒講座など酒ファンを広げる活動にも力を注いでいる。「お酒をより楽しめる場所や仕掛けをどんどんつくっていきたい」。若き店主の挑戦は続く。