2025822日()

挿絵ギャラリー

紙面掲載後、順次更新します。

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「また会えるように」前田一花(3年)
制作意図
戦で突然屋敷を出ることになった親友の千熊に別れを告げた誾が「白狐を探しに行くか」と言い、侍女の真里と傅役の城戸が弱り顔で顔を見合わせるシーン。水彩絵の具や色鉛筆を用い、冬の昼間の澄んだ冷たい空気を表現できるよう意識した。この後、思いがけない事が多く起こるため、誾の上衣には「変わり続けていく未来」を意味する「観世水」という模様を描いた。
2022年11月18日付21面に掲載されています。

「冷気」平松愛優(3年)
制作意図
1人の侍による急な知らせで一気に凍り付く道雪たちと冷たく張り詰めた冬の空を表現。あえて人物は描かないことで、凍り付く“空気”を自然に感じられるように意識した。誾千代と千熊丸は慌ただしい中、どこか温かい和やかな空気が流れているが、読者にはこの場面がどれほど重大なものであるかを挿絵を見て感じ取っていただき、その上でより多くの視点で小説を楽しんでいただきたいという思いで制作した。
2022年11月17日付21面に掲載されています。

「もやもや」渡辺心愛(3年)
制作意図
本当に離れてもいいのかと悩む誾千代と、厳しい状況でも誾千代を思う千熊丸の状況を表現した。千熊丸の笑顔が痛々しいという場面で、誾千代の性格を包み込むような千熊丸の本物の愛情を感じたので、誾千代が進む未来を描いた。誾千代の表情や動きを感じていただきたい。表情を柔らかく見せたかったので、質感にこだわり、モノトーンに仕上げた。
2022年11月16日付21面に掲載されています。

「父 道雪」前田一花(3年)
制作意図
千熊丸とにらみ合って話していた道雪が、わが子をかわいがるように鉄砲の銃身を撫でている場面。タイトルには、鬼道雪と呼ばれている道雪の父親としての優しさ、強さに注目してもらいたいという想いを込めた。誾千代の父である道雪は猫のミケの育ての親でもあり、この場面では鉄砲をわが子のように撫でている。道雪の表情を想像してもらいたくて、この構図・配色にした。
2022年11月15日付21面に掲載されています。

「誾千代の思いとは」坂本峯彩(3年)
制作意図
女であるせいで千熊丸という親しい友人を失ってしまう辛さ、悲しさ、恋ではないかと思う気持ちを、まっすぐ前を見つめる大きな瞳に夕焼けの海が映る横顔で表現した。千熊丸から性愛を司る、男勝りが治るという荼枳尼天を別れの印として受け取っている後のシーンから、誾千代が「女として生きていくことを決断しているのではないか」と考え、女性らしいやわらかな感じを絞りや色味、表情で再現。実際に福岡に行き、瞳に夕焼けの海が映っている瞬間をとらえた。シンナープリントやアクリル絵の具などを用いて時代感や海、夕日の感じを表した。
2022年11月13日付25面に掲載されています。

「悩み」渡部太介(3年)
制作意図
千熊丸と海に来た誾千代は思いつめた顔をしていた。元気がないような誾千代を描いた。眉の動きと口の形を工夫して、思い悩んでいるような表情を表現した。
2022年11月12日付21面に掲載されています。

「気づき」中西彩(3年)
制作意図
千熊丸と会えなくなるかもしれない―。唐突に来る別れに戸惑い、かけがえのない親しき友を失う辛さ、もしかしたら恋をしていたのかもしれないという気づき、さまざまな感情が混ざり、支えきれないほど心が重くなり、へたり込んでいる誾千代。心の重さが覆いつくしている様子をメディウムなどを使って、着ているものは和紙などを使って色や柄を表現した。
2022年11月11日付21面に掲載されています。

「筥崎宮」河野風大(3年)
制作意図
筥崎座主である安武方清の宮廷の筥崎宮を描いた。縁談のことで方清が内密に事を進めていく場面が書かれていて、会話の終わりに言葉として出てくる筥崎宮。筥崎宮が敵視されないように方清たちが動いていたことが印象的だった。
2022年11月10日付21面に掲載されています。

「月下廊」海野玲希(3年)
制作意図
誾千代と千熊丸の心の距離が少し縮まった様子が読み取れたので、少しすっきりとした表情にした。描いた場面は、誾千代が母の部屋へと向かう途中、廊下でふと月を見上げる様子。母に会うために女性らしく着飾った誾千代の純粋な美しさを表現するため、シンプルな構図にした。
2022年11月09日付25面に掲載されています。

「城戸とミケ」尾形紗良(3年)
制作意図
ミケ探しによってまた二人の仲が変化した重要な場面。変化をもたらしたのはミケなので、中心に描いた。シリアスな雰囲気で描かれることが多い中、唯一、場を和ませる人物である城戸が登場していたので、手だけを描いて明るい感じを出した。
2022年11月08日付21面に掲載されています。