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202042日()

昔の住所録

 わかります。とてもわかる。一時期、濃密な何かを交わし合って、でも疎遠になってしまった誰かへの気持ち。私も、ちょうどそんな人たちのことを、思っていたところでした。

 昔の住所録を見返していたんです。そしたら、さよならも、ありがとうも言えないまま、お別れになってしまった人たちの、なんと多いことか。

 たとえば、演劇ライター時代に、幾度かインタビューをした、同世代の演劇人たち。折々に取材していたから、「やあどうもこんにちは」的に顔を覚えてもらっていて、腹を割って話してくれて、私のインタビューを面白がってくれて、でも、私が演劇誌のインタビューからドロップアウトしてからは、当然、会うことはないわけです。当時はまさか「これが最後だ」なんて思っていませんでしたから、何のお別れもせずに今に至るし、たぶん、もう会うこともないでしょう。

 古くから続く友人たちもそうです。結婚しようが、子供が生まれようが関係なく、ずっと友だちだと信じていた人たち。けれど実際に結婚し、子供が育つと、当然、彼女たちの話題は、子供の話だし、夫への愚痴です。こちらも想像力を駆使して、なんとか話を合わせますが、話が深まれば深まるほど、それらを体験していない私の、想像の限界が訪れます。ごめん。その話、わかんないや。ていうか、それはあなたが選びとった幸せだよ。こんなところで愚痴ってないで、自分が選びとった責任を引き受けようよ!とか、無粋な正論を胸に飼ってしまう(でも口には出せない)。そのざわつきがもうしんどくて、今は距離を置いています。

 40代半ば独身の、「友だち」事情をとても知りたいと最近思っています。男女かかわらず、それぞれが、それぞれの居場所を獲得して、それぞれの大切なものに向かって、散り散りになって奔走している世代です。自分のことで手一杯で、自分の意見を妥協してまで群れることを手放す世代。その世代にあってもなお「友だち」を保つ方法があるなら教えてほしい。

 疎遠になってしまった皆さん、こんにちは。いかがお過ごしですか。あなたの欲しかったものは、今、あなたの手の中にありますか。人と人は、必要があれば、また会えるのだそうです。会えないのは、今は必要がないからだそうです。そうだね。互いに必要なら、また会いましょう。それまで、どうぞ元気で!(毎週金曜に更新)

☆しーちゃん(小川志津子) インタビューが大好きな寂しんぼライター。何だかぼーーっとしてる間に40代に突入。セエシュンとかレンアイとかコンパとかシュラバとか、若いうちにもっとやっとけばよかった、とか思いながら大好きな「怒り新党」に強くうなずく日々。

2019年4月26日

アリー・しーちゃんの今日も迷走

女性ライター2人のつれづれ日記。ゆる~く楽しんで。

アリー/しーちゃん(小川志津子)

■アリー
 目指せ男子100人斬り!が座右の銘。平成生まれの会社の後輩は、片っ端からいじめ倒すアラサー美人OL。好きな男性芸能人は「脱がせてもないのにそんなこと言えねー」。ちなみに服、早く脱ぐのが得意です♪
■しーちゃん(小川志津子)
 インタビューが大好きな寂しんぼライター。何だかぼーーっとしてる間に40代に突入。セエシュンとかレンアイとかコンパとかシュラバとか、若いうちにもっとやっとけばよかった、とか思いながら大好きな「怒り新党」に強くうなずく日々。

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