iLiFE!も出演した「TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)」のグランドフィナーレ=8月2日、東京都江東区(TIF提供)
「今iLiFE!(アイライフ)の人気がすごいんです。大分に来れば話題になるはず。新聞に触れる機会が少ない若い世代への影響力もあります。ぜひ、イベントに呼びたいです」
4月の社内会議。会社主催のイベントにiLiFE!を呼ぶことを提案した。残念ながら、出席した7人全員がグループのことを知らなかった。悲しかった。
大分での認知度はまだまだ低いが、県内でもアイライファー(ファンの総称)に出会う機会が増えた。特に若年層を中心に、人気が広まっている感覚はある。
iLiFE!は2020年に活動を始めた。現在は9人組で活動している。昨夏には日本武道館で、先月28日には2万人収容のKアリーナ横浜(Kアリ)でワンマンライブをした。チケットはどちらも「即完」した。
8月上旬には東京・お台場であった日本最大級のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL」に出演。大トリの乃木坂46の直前に登場し、会場を盛り上げた。
Kアリ当日、ソニーミュージックからメジャーデビューすることが発表された。うれしい知らせの一方で、一つ懸念がある。特典会だ。大きな収入源のはずなのでなくなることはないと思うが、今まで通り続くのか心配している。運営さん、特典会を減らさないでください。
iLiFE!を知ったのは4年ほど前。TikTokで流れてきた曲「アイドルライフスターターパック」(アイスタ)がきっかけだった。当時はアイドルにあまり関心がなく「聞いたことがある」程度だった。
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1年前からアイドルに興味を持ち、今ではiLiFE!が最推しになった。若い世代を中心に人気を集めるのはなぜか。新規ながらに考えた。
最も大きな理由は、交流サイト(SNS)を中心とした広がりだろう。アイスタや「会いにKiTE!」が「バズ」り、知名度を高めた。中毒性があって耳に残る、いわゆる「ドパガキ曲」が多い。ショート動画との相性も非常に良い。
SNS人気はファン層にも表れている。「女性アイドルのオタク=男性、おじさん」とイメージする人もいるかもしれない。ただ、アイライファーは若い女性が多い。
数えたことはないが、特典会の列を見ると、体感で6~7割が女性。定期的に女性限定ライブも開催されている。男性も昔ながらの「オタク」のイメージとは異なり、若い人が多い。イケメンも結構いる。
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初めてライブを見た時、会場の熱気に驚いた。コールが響き、無数のペンラ(ペンライト)が振られている。気付けばファンクラブに入り、ペンラも買った。
オタクが声を出して楽しめる曲が多いのも特徴だ。「アイドルライフ」シリーズでは、コールやMIXと呼ばれる掛け声が随所にある。
別の事務所のライブを初めて見たとき、コールが全く聞き取れなかった。ただ、iLiFE!は違う。曲にコールが組み込まれている。聞いているうちに言葉が分かる。
コールを覚えると、初めてでも自然と入り込める。最初は「こんなに声を出すんだ」と驚いた。今では自分もする。恥ずかしさが強く、小声だが。
その他にもファンとの接点を増やし、オタクを引き込む仕掛けがある。
公式YouTubeではライブを無料配信することがある。会場に行けない人も雰囲気を味わえる。自分もアーカイブを見返して、次の現場を楽しみに待つ。
メンバーの卒業や脱退という出来事も、グループへの関心をつなぐきっかけにしている。直近の新メンバーオーディションには、約4万2千人が応募したという。選考の様子をYouTubeで公開した。加入までの過程も一つのコンテンツとして発信し、オタクを楽しませる。
界隈(かいわい)によっては新規ファンより優位に立とうとする「古参マウント」があり、トラブルに発展するケースもあるらしい。新規からすると、ちょっと怖い。iLiFE!にはそうした雰囲気を感じない。自分もまだまだ新規。入りたてでも楽しめる空気も、ファンを増やす一因なのかもしれない。
SNSを入り口に新規を現場へ導く。ライブで心をつかみ、配信やオーディションでも楽しませる。そうしてまた、SNSで広がっていく。この循環こそが、iLiFE!の強さなのかもしれない。
グループを追いかけるうちに、推しができた。こんなに誰か一人を応援するのは、初めてだ。
(Mi)
~続く~