約千枚のレコードを試聴できるカフェをオープンした帯刀正明さん=日出町
【日出】日出町にレコードの試聴ができるカフェ「Monterossa(モンテロッサ)」がオープンした。代表の帯刀正明さん(69)が実家の農業倉庫をリフォームし、長年収集したレコードの中からジャズやフュージョンなど約千枚を陳列。ミニライブなどができるレンタルスペースも併設し、今後は国内外から仕入れたレコードを販売する予定で「大人が楽しめる仕掛けをいろいろ考えたい」と夢を膨らませている。
帯刀さんは日出町出身。東京の大学を卒業後、大手の半導体製造会社に就職。その後、半導体製造装置を作る会社に転職した後、61歳の時に帰郷した。両親をみとり、趣味を生かして古里でゆったりと第二の人生を過ごそうと店を開いた。
中学でベンチャーズと出合い、高校時代はジャズギタリストのウェス・モンゴメリーにはまった。レコード収集は学生になってから始めた。現役の時は約20年間、海外で過ごしたこともあり、フリーマーケットに通いジャケットを見ただけで買う「ジャケ買い」を楽しんだ。コレクションは3千枚ほどある。「オーディオには力を入れずレコードを買うことに専念してきた。ジャケットデザイン、針を落として味わえる至福の時間トータルで芸術品だと思う」と魅力を語る。
試聴室にはジャズは録音年代別に、ブルース、UKロック、USロックなどはジャンル別にレコードを並べている。聴きたい物を選び、ヘッドホンで試聴する。1時間千円(コーヒー1杯付き)。レンタルスペースは14平方メートルほどあり、宴会やセミナーなどでも利用できる。カフェは大分市のクリエイトコーヒーラボの監修でコーヒー(500円)のほか、クルミのブラウニー(450円)などのスイーツを味わえる。
帯刀さんは古物商の許可を取得。今後、米国や国内で仕入れ先を開拓し、レコードを販売する予定だという。「若い人がレコードを再評価し、レコードで育ったわれわれシニア世代もうれしい。気張らずに音楽好きが集まる場所にしていけたら」と話している。営業時間は水―土曜日の正午~午後5時。詳細は同店インスタグラムで確認できる。