【大分―札幌】前半39分、得点を決めて雄たけびを上げる大分のDF薩川=大和ハウスプレミストドーム
サッカーの第105回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)は18日、東京・味の素スタジアムなどで2回戦4試合が行われた。大分トリニータは札幌市の大和ハウスプレミストドームで札幌とのJ2対決に臨み、PK戦の末に勝利した。7月16日の3回戦でJ1のFC東京と対戦する。
■総力戦…片野坂監督「一体感が高まった」
大分はPK戦までもつれた激闘を制し、3回戦に駒を進めた。5人目のキッカーとして勝利を決めたDF藤原優大は「GKの動きを見て冷静に決められた」。選手たちはピッチで輪になり、喜び合った。
リーグ戦のメンバーから大幅に入れ替えて臨んだ一戦。序盤は札幌が主導権を握った。前半24分に先制を許すと、4分後に追加点を奪われた。以降は球を保持して優位に進め、同39分、右サイドからのクロスにDF薩川淳貴が左足で合わせ、1―2で折り返した。
後半は主力選手を次々に投入。敗色濃厚の後半追加タイム、FW宇津元伸弥のCKが直接ゴールに吸い込まれ、土壇場で追い付いた。延長でも決着はつかなかったが、PK戦は5人全員が成功させた。
総力戦となった死闘を制し、片野坂知宏監督は「リーグ戦で出場機会の少ない選手たちが最後まで走り切った。タフに戦ってくれたことで、チームの一体感が高まった」と満足そうだった。
DF薩川淳貴 いいクロスが来て、当てるだけだった。今後生き残るためには、ゴールしかないと覚悟を持って臨んだ。試合に出られず悔しい思いをしていた中で、結果を残せてうれしい。
▽2回戦
大分2―2札幌
1―2
1―0
延長
0―0
0―0
(PK5―3)
▽得点者【分】薩川、宇津元【札】木戸、出間