「咸宜園の日」に合わせて講演会や企画展を開催(写真はチラシ)
【日田】広瀬淡窓が江戸時代最大の私塾・咸宜園を開いた日を記念し日田市が定めた「咸宜園の日」の2月23日、同市で講演会が開かれる。記念日に合わせ、市内では企画展なども催されている。
23日は午後1時半からパトリア日田(三本松)で、熊本大永青文庫研究センターの今村直樹准教授が「明治維新史のなかの北里柴三郎」と題して講演。北里は青年期に咸宜園の門下生から漢学を学んだという。咸宜園世界遺産登録推進小学生作文コンクールで最優秀賞を受賞した桂林小6年生による発表などもある。聴講無料(予約不要)。
咸宜園教育研究センター(淡窓)では4月15日まで、昨年度に寄贈を受けた11点を展示する「新収蔵品展」。咸宜園3代目塾主広瀬青邨(せいそん)の書画などが並ぶ。観覧無料。水曜休館(2月15~3月31日は休みなし)。
市複合文化施設アオーゼ(上城内町)では20日まで、市内の児童・生徒が咸宜園や淡窓、門下生について学んだ成果をパネルで紹介している。
同教育研究センターは「講演や展示を通じて、咸宜園の歴史を深く理解してもらいたい」と話している。
問い合わせは同センター(0973-22-0268)。