三郎丸橋の復旧工事が始まる花月川の建設地=日田市友田
【日田】昨年7月の大雨で被災した日田市友田の花月川に架かる「三郎丸橋」(国道386号)は、9月から本格的な復旧工事が始まる。旧橋は水流で橋脚下の川床がえぐられて傾き、解体撤去した。新橋は橋脚の下を10メートル掘り下げて強度を高める工法を採用する。完成は2027年3月の予定。
同橋は1966年に架けられた。同市と福岡県をつなぐ幹線道路だが、被災後は通行止めが続く。
県によると、旧橋は川底の岩盤にくいを打ち込まずに橋脚を立てる「直接基礎」という構造で、長年の水流と大雨で岩盤の一部が削られる「洗掘(せんくつ)」により沈下して傾いたとみられる。
復旧工事では橋脚を2本から1本に減らし、強固な岩盤の層まで掘った後、さらにくいを2メートル打ち込んで強度を上げる。川幅についても河川管理者の国交省筑後川河川事務所と協議を重ね、左岸側を広げて多くの水が流れやすいようにする。橋の長さは17メートル長い88メートルとなる。総事業費約20億円。
県は今年2月に仮設歩道橋を上流約100メートルの位置に新設。地域住民や通学生が行き交い、利便性が高まった。市は迂回(うかい)路の交通量増加を受け、児童・生徒の安全を確保するため昨年8月からスクールバスの運行を始めた。「完成まで運行を続ける」と市教委。
本格着工を前に27日、関係者ら約40人が出席して現地で安全祈願祭があった。県日田土木事務所の森崎貴嗣所長(58)は「通行止めが続き、地域住民にはご迷惑をおかけしている。一日も早い完成を目指す」と述べた。