グッドデザイン賞を受賞した「とくらんパーク」=津久見市徳浦宮町(戸高鉱業社提供)
【津久見】津久見市徳浦宮町の多目的広場「とくらんパーク」(徳浦宮町)が、「グッドデザイン賞」に輝いた。同市の戸高育英会と戸高鉱業社が整備。一企業が地域コミュニティーの場を創出したことや、継続的な利活用を見据えた計画などが高く評価された。
広場は同社の遊休地を活用して、約4年の構想を経て2023年夏に完成した。福岡大工学部景観まちづくり研修室がデザインを監修し、一面に芝生が広がる伸びやかな緑の空間を演出。日没後はオブジェやベンチがライトアップする仕掛けも施した。
同賞は日本デザイン振興会(東京)の主催。24年度は5773点の審査対象から1579点が受賞。とくらんパークは「建築(公共施設)・土木・景観」部門で選出された。
津久見らしさを感じる設計や地域への親和性が認められ、「24年度土木学会デザイン賞」優秀賞と「第6回風景デザインアワード」にも選ばれており、トリプル受賞となった。
7日、同社の戸高鉄之輔専務取締役ら3人が市役所を訪問した。報告を受けた石川正史市長は「開放的な憩いの空間で、津久見に新たな魅力を生んでくれた。全国に誇れる場所だと裏付けられた」とたたえた。
戸高専務取締役は「近隣住民の皆さんに利用していただき大変ありがたい。いずれはイベントなども催せたら」と話した。