絵本「ひじものがたり」を作ったCTBメディアの高瀬和映社長(右)と漫画家のうえやまとちさん=日出町役場
【別府・日出】別府市と日出町をエリアにするケーブルテレビ局CTBメディアは、日出の歴史や民話をまとめた絵本「ひじものがたり」を作った。同社の創立35周年と同町の町制施行70周年に合わせた企画。作画は人気漫画「クッキングパパ」の作者うえやまとちさん(70)=福岡県福津市=を起用した。
縦、横いずれも24センチのフルカラーで28ページ。内容は▽縄文早期の大集落だった早水台(そうずだい)遺跡▽樹齢400年以上の大サザンカ▽糸ケ浜にまつわる悲恋の物語▽儒学者の脇蘭室と帆足万里▽将軍が食したとされる城下カレイ―などを取り上げた。うえやまさんのイラストを通じて分かりやすく説明している。
千冊発行し、町内の幼稚園や小学校などに配る。
町役場で1日にあった贈呈式では、同社の高瀬和映(まさてる)社長が「子どもたちが郷土への誇りを持ち、語り継いでもらいたい」とあいさつ。大分県立芸術短期大(現・県立芸術文化短期大)の在学中に別府市で生活していたうえやまさんは「読みやすく、親しみやすいよう描いた」と話した。
本田博文町長は「柔らかいタッチで日出町らしさが出ている。町民も喜んでくれると思う」と礼を述べた。