家族の一員である、かわいいペットたちの美容師。シャンプー、カット、爪切りなどのケアを通して健康状態を観察し、病気の早期発見につなげることもある。飼い方相談などへの対応も。飼い主とペットのより良い関係を支えるため、技術を身に付け活躍する2人に話を聞いた。
■山崎南々海(やまさき・ななみ)さん(24)
ドッグサロン・コルン(大分市)チーフトリマー
PROFILE/
臼杵市出身。津久見高、大分ドッググルーミング専門学校(別府市)を卒業後、同校直営のドッグサロンに入り、現在に至る。出身校でトリミング実習の助手として指導にも当たる。
<信念>
おしゃれにスタイリングするだけでなく、毛質や長さ、頭や骨格なども考え、犬にとって快適なカットを心がけている。
<こだわり>
ずっと立ちっぱなしなので犬もきついと思う。笑顔で話しかけたりしながら、できるだけ楽しい時間になるようにしている。
<魅力>
思い通りにならないことも多いが、完成した時の達成感は格別。飼い主さんが喜ぶ笑顔を見ると、苦労も吹き飛ぶ。
<ワタシがトリマーになった理由(ワケ)>
とにかく動物が好き。小学生の頃からトリマーになりたいと思い、隣家のラブラドルレトリバーを散歩させていた。また大型の商業施設に行くと、必ずペットショップをのぞいては飽きるまで眺めていた。
高校生になり、詳しく調べるとJKC(ジャパンケネルクラブ)公認の資格が就職に有利だと分かり、資格取得のできる県内の専門学校を進学先に選んだ。生活環境を変えることなく、電車通学できることもポイントだった。
入学前は「毎日犬と触れ合えて幸せ、技術職でかっこいい」とイメージしていたが、トリミング実習では自分がしたいことが犬に理解してもらえず苦しかった。次第に自分の気持ちや状態の悪さが犬にも伝わることに気付き、どう犬をリラックスさせるか、接し方や力の入れ方など自分なりの工夫で乗り越えていった。
育成科1年修了時にJKCトリマーライセンスC級、2年修了時にB級を取得。また毎年、トリミング競技会で入賞。てんぐになりかけた時期もあったが、同じ高校出身のライバルから刺激を受け、謙虚さと向上心を維持できた。同級生の大半は2年で卒業したが、入学当初から「一番上の資格まで取りたい」と考えていたため、さらに2年間の専門科に進み、A級資格まで取得した。
卒業後、学校直営のドッグサロンへ就職。顧客の要望を聞き出すといった接客業務にもだんだんと慣れてきた。飼い主のリクエストに臨機応変に応えられるよう、さまざまな技術を身に付けようと自らを奮い立たせている。
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