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202049日()

「道の駅のつはる」多彩な地元産品 評判の商品紹介

のつはる湖の湖畔に立つ「道の駅のつはる」=大分市下原
のつはる湖の湖畔に立つ「道の駅のつはる」=大分市下原
  • 昨年11月にオープン「道の駅のつはる」  評判の商品を紹介
  • 昨年11月にオープン「道の駅のつはる」  評判の商品を紹介

 大分市下原に昨年11月30日にオープンした「道の駅のつはる」。ななせダム(大分川ダム)がつくる「のつはる湖」に面したロケーションに加え、直販コーナーに並ぶ地元産の加工品や農産物が人気で、県内外から多くの人が訪れている。野津原の自然が育んだ評判の商品を紹介する。

<こむたの「とりめし」>シンプルな味付けが魅力
 今市の「とりめし こむた」は店主の立川智美さん(52)が鶏飯を出品している。シンプルな味付けのおにぎり3個と分厚い大根の漬物入り。1パック350円(税別)。
 店舗は県道412号沿いにあり、開店直後から常連客らでにぎわう。一時は休業していたが、6年ほど前に再開。連日早朝から鶏肉とゴボウ、県産米を炊き込み、一つ一つ手で握る。義母ヨシヱさん(83)の味を守り、「いつ食べても同じ味になるように」と心を配っている。
 店名は地区名の小無田(こむた)にちなんだ。豊後大野市朝地町や熊本県からの常連客も多く、土産として幅広い世代に喜ばれているという。
 定休日は月曜日だが、祝日は道の駅に出荷する場合もある。

<おおくぼの「のつはる寿司」>口に広がる優しい酸味
 昔から野津原に伝わる味「のつはる寿司(ずし)」を出品するのは飲食店「おおくぼ」(野津原)の店主大久保利美さん(68)。月曜日を除く毎日、30パックを卸す。土日を中心に完売が続いているという。
 アジ寿司に大葉をのせ、酢漬けしたキャベツでくるんでいる。優しい酸味が口の中に広がり、二つ三つと手が伸びる。
 作り続けて30年以上。最初は地元の食堂で提供していた味が気に入り、店主の女性に作り方や味の加減を教えてもらった。試作しては何度も通い、やっともらった“合格印”。今ではのつはる寿司を提供する唯一の店だ。
 念願の道の駅開業。「ここに来ないと食べられない味があることを知ってほしい」と話し、野津原町商工会長を務める立場から「たくさん人が来て地域全体の活性化になれば」と願っている。1パック770円(税別)。

<福岡さん夫婦の「おおいた烏骨鶏」>卵かけごはんが一番
 廻栖野の福岡尚司さん(65)、美由紀さん(63)夫婦が出荷しているのは、県が品種改良で開発した「おおいた烏骨鶏(うこっけい)」の卵。県内でも生産者は十数軒。夫婦は自宅そばの自然に囲まれた小屋で約100羽を育てている。
 飼育を始めたのは10年ほど前。「生活の張り合いとして年を取ってもできるようなことを」と考えていた時、新聞で生産者の記事を見たのがきっかけだった。昔ながらの家鶏の育て方がベース。栄養を考えて魚粉や小麦ふすま(小麦粒の表皮)を加えた飼料と新鮮な野菜を与え、飲み水には天然の井戸水を使う。「いろいろやったが、烏骨鶏が好んでよく食べると卵もよりおいしく感じた」と尚司さん。餌やりの時は必ず声を掛けるなど愛情も注ぐ。
 1パック(6個入り)540円(税別)と鶏卵に比べ高価だが、「栄養価が高く黄身の割合が大きい分、味も濃い」と太鼓判。「新鮮なうちは卵かけご飯が一番」と食べ方を勧めた。

<上詰アグリドリームの加工品>素朴だが本物の味
 野津原の大地が生んだ〝美味〟をぎゅっと凝縮―。農事組合法人上詰アグリドリームの加工部は地元産の米や小麦、野菜を使い、餅、おはぎ、漬物など約10種類の商品を製造・販売する。
 作り置きせず、販売当日に一つ一つ手作り。保存料は一切使わない。甘さや塩加減を研究したあんは毎日練り上げる。「素朴だが本物の味」と評判なのが、天然ヨモギ香る草餅、山で摘んだ山菜入りのおこわ。春はフキのつくだ煮、秋はユズ練りなど、季節の味を提供している。
 地産地消を目指し、2011年に加工所を開いた。72~84歳の女性6人が夜明け前から集まり、和気あいあいと作業。体調や家庭の用事など、お互いを思いやりながら続けてきた。「いいかげんな商品は出せないから張り合いが出る。仲間を増やし、地域の食文化を守り伝えていきたい」と和田睦子代表(75)。
 110~420円。火曜日休み。

<後藤農園の「王者自然薯」>心込めて育てた一本
 山芋ファンから根強い人気を集める後藤農園(荷尾杵)の「王者自然薯(じねんじょ)」。11~2月の期間限定で道の駅店頭に並んでいる。
 生産しているのは後藤義信さん(65)、清子さん(63)夫婦。次男克吉さん(36)と共に、荷尾杵の自宅から竹田市直入町の農場に通う。イノシシが山を荒らし天然の自然薯が手に入りにくくなる中、「家で食べたいというファンに届けたい」との思いで作り続けている。
 こだわりの農法で、粘り強く変色しにくいのが特徴。鶏肉とゴボウの汁にすりおろした自然薯を一口大の団子にして入れた「おとし汁」は、昔から地域に伝わるもてなし料理だ。毎年「のつはるななせの里まつり」で販売する他、道の駅開業時にも振る舞われた。
 「おいしかった、また買いたいという声を聞くと、もっと頑張らねばと思う」と義信さん。一本一本、心を込めて育てている。100グラム250円(税別)。 

<工藤さんの「ななせ焼き」>研究重ねて名物に
 「ななせ焼(やき)」はダムのある七瀬川のアユをイメージした魚の形の回転焼き。道の駅の屋台で、工藤勇一朗さん(20)が店を切り盛りしている。
 屋台を出している野津原地区内の会社に勤め、材料選びから任された。「お客さんに喜んでもらえる商品に」と市内のたい焼き人気店の味を研究。生地の粉や焼き加減もいろいろ試し、「表面のぱりぱり感、もちもちとした食感にこだわった」という。
 一連の焼きの作業も初めて。手にやけどをすることもあったが、日増しに板に付いてきた。売れ行きは好調で「お客さんが『おいしかったわあ』と言ってリピートしてくれるのが励み」と話す。
 道の駅から程近い今市で生まれ育った。「地元は落ち着く場所で愛着もある。ななせ焼がここの名物になるように頑張ります」と意気盛んだ。つぶあん、芋あん、カスタードの3種類があり、各130円(税込み)。

※この記事は、2月27日 大分合同新聞 12ページに掲載されています。

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