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杵築市緊縮予算、割れる市民の評価

 財政危機に直面する杵築市で、緊急財政対策を反映した2020年度一般会計当初予算案が発表された。公共施設の廃止や市民への負担追加を盛り込んでおり、幅広い分野に切り込む内容。市民からは不安や評価などさまざまな声が上がっている。
 「この状況でバスの値上げは仕方ないかもしれないが、高齢者が引きこもりがちにならないか心配だ」。旧山香町中心部から車で20分以上かかる上地区。コミュニティーバスの利用料は5月から2倍になる。住民自治協議会で生活福祉部長を務める楠本幹男さん(65)は肩を落とした。
 地区の高齢化率は約50%。運転免許を持たないお年寄りも多く、バスは主要な交通手段だ。通院や買い物で約30人が定期的に利用しており、多くは80代の年金生活者。通学や部活で使う高校生もいて、影響は幅広い世代に出るという。
 見直しは教育分野にも及ぶ。少人数教育のため、市独自で実施していた加配教員の配置事業が中止。山香小では現3、4年で新年度から2クラスが1クラスに、杵築小では現2年で3クラスが2クラスに減る。
 「教育にお金をかけずに、地域の未来が描けるのか」。山香小4年生の保護者男性(30代)は怒りを隠さない。市は「人手不足で年々、臨時教員の確保が難しくなっている」と財政以外の理由も挙げるが、子どもが対象となるだけに抵抗感は大きい。
 一方、昨年12月の市民説明会で存続を求める声の多かった温泉施設2カ所は、値上げした上での継続が決まった。「原則廃止」とされた祭り・イベントも「鬚(ひげ)自慢コンクール」を除き、事業費を減らしつつ補助を継続する。「一定の配慮を感じる」(40代自営業の女性)と評価をする人もいる。
 2月中に計7回開いた市民説明会では、市に対して厳しい指摘が相次いだ。市は緊縮財政の中で何を大切にし、どのような将来ビジョンを示すのか。
 予算案を審議する市議会3月定例会は26日に開会する。
※この記事は、2月26日大分合同新聞朝刊14ページに掲載されています。
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