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石干見を世界遺産に 宇佐市長洲でサミット

 潮の干満差を利用した伝統漁法「石干見(いしひみ)」をテーマにした「世界石ひびサミットin長洲」が13、14の両日、宇佐市上田の市民図書館などであった。石干見が残る九州・沖縄各県や韓国、台湾の研究者らが集い、各地の石干見の特徴や保存、活用などについて講演。最終日には参加国・地域が連携して、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産登録に向けた活動を続ける―とするサミット宣言を採択した。
 14日は長洲中(今永英俊校長、250人)であり、国内外の関係者ら約50人や全校生徒が参加。ユネスコの諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)の国際水中文化遺産委員会日本代表の岩淵聡文(あきふみ)さん(東京海洋大大学院教授)は、今年7月にオーストラリアの世界最古とされる水産養殖地「バジ・ビム文化的景観」が、世界文化遺産に登録されたことなどを紹介。「ユネスコは複数の国にまたがる文化遺産を推奨しており、石干見は平和、友好の象徴になり得る」と話した。
 リレートークがあり、国内外の7人が意見を交わした。各地の石干見の保全や活用方法などを紹介。台湾で石干見の修復をする職人・洪振坤(ホンジンゴン)さんは「石干見の良さを世界に発信して若者を呼び込み、複雑な技法を伝承したい」と語った。
 13日は市民図書館で各国の研究者らが講演。長洲の石干見2カ所を見学した。
 世界サミットの開催は2010年(沖縄県石垣島)以来、2回目。主催の「世界石干見サミット実行委員会」の嶌田久生実行委員長は「まずは地元に価値を理解してもらい、世界文化遺産登録に向けて機運を高めたい」と話した。

<メモ>
 石干見は遠浅の海岸に石を積み上げて仕切り、潮の干満で石積みの内側に取り残された魚介類を捕る漁法。長洲では「石ひび」と呼ばれ、1955年ごろまで漁をしていた。
※この記事は、12月15日大分合同新聞朝刊11ページに掲載されています。
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