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かぼすブリ出荷伸びる 「フルーツ魚」人気が追い風

 ブリの需要がピークを迎える年末に向け、県内のかぼすブリ養殖業者の出荷作業が熱を帯びている。県産魚のリーディングブランドとして県を挙げて首都圏での販路開拓を推進し、4年で出荷量は約3倍に増加。臭みのない「フルーツ魚」の人気を追い風に、大分が誇る冬の味覚のさらなる消費拡大を目指す。
 臼杵市佐志生の重宝水産(山村友宏社長)は県内に四つあるかぼすブリ養殖業者の一つ。この時期は毎日150~200匹を出荷する。12月後半の最盛期には300~400匹に増え、来年3月末までの出荷を見込む。
 いけすを泳ぐかぼすブリは体長約60センチ以上、重さ4~5キロほど。船上ですぐに締め、港に戻るなり選別・箱詰めを始める。作業開始から約1時間後、新鮮な状態で県内外に送る。
 慌ただしい作業を終えた山村社長は「今年は赤潮や台風の被害もなく、大きく育ってくれた。かぼすブリは県外へ出すのが約6割。知名度も上昇中で、出荷量は毎年伸びている」と話す。
 県漁協などは3年前から首都圏を販路拡大の重点エリアとして、スーパーやデパートなど量販店でのPRに力を入れている。試食販売やポップの配布などソフト面のサービスを手厚くし、バイヤーからの評価も高い。養殖ブリと価格差はあまりなく、首都圏を中心とした関東への出荷量は2014年度の1万6246キロから18年度は4万7946キロまで増加した。
 背景には▽血合いの変色が一般の養殖ブリに比べて約20時間遅く、長時間の輸送が可能▽首都圏の年間ブリ消費量は西日本に比べて少なく、マーケットの〝伸びしろ〟が期待できる―といった点が挙げられる。
 県漁業管理課の波多野良介主査は「購買力の高い首都圏には今後も攻勢を強めたい。果実などをまぜた飼料で育てる“フルーツ魚”がブームの今、味の良さを知ってもらうチャンス」と意気込む。かぼすブリが量販店の陳列棚を確保できれば、かぼすヒラメなど他の県産魚を売り込む足掛かりにもなるため、関係者の期待は大きい。
 かぼすブリのフェアを催した高島屋横浜店の鮮魚コーナーバイヤーは、くせのない味わいを評価する一方、「これからは脂の乗った天然物が多く入荷するので競争は厳しくなるのでは」と予想。首都圏への販路確立には、高付加価値化やさらなる品質向上が求められる。
※この記事は、12月6日大分合同新聞朝刊1ページに掲載されています。
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