大分県内ニュース
地域密着!郷土のニュースとスポーツ

情熱の五輪コレクション 昭和の町「駄菓子屋の夢博物館」の小宮館長

 東京五輪が来年に迫った。1964年の前回大会では戦後復興を果たした日本の象徴として、多くの国民に感動を与えた。豊後高田市の昭和の町にある「駄菓子屋の夢博物館」=市内新町=を営む小宮裕宣館長(71)もその一人だ。高校時代にテレビで見た開会式が忘れられず、歴代の五輪関連の品々を長年、集めてきた。コレクションの一部を見せてもらい、五輪への熱い思いを聞いた。

〇「再び日本文化を世界へ」
 千点以上の五輪コレクション。最も目を引くのは東京五輪開会式で日本選手団が身に着けた日の丸をイメージした赤のジャケットと白のパンツだ。ネクタイと衣装ケース、バッグと合わせて、昨年、ネットオークションで手に入れた。
 「ずっと探し求めていた物なのでうれしかった。ぜひ多くの人に見てもらいたい」と目を輝かせる。バッグにはアシックスの前身「オニツカタイガー」のロゴマークが入っている。
 55年前の開会式は高校2年生の時に、北九州市のバスターミナル内のテレビでリアルタイムで目にした。最後に入場した日本選手団の勇姿を見て体に電気が走った。
 「終戦後の記憶はあまりないけれど、どこか暗い雰囲気が漂っていた。その空気が一変した。素晴らしい国際大会を開くことができて誇らしかった。日本人が自信を取り戻し、その後の昭和の経済発展につながった」と力説する。
 聖火ランナーの上下ユニホームとトーチは1980年代に古物市で手に入れたという。「ランナーに贈られた品。そんなに価値があると捉えられていなかった。2回目があるとは思っていなかった。大切に保存しておいて良かった。聖火台に点火した坂井義則さんの姿は今でも忘れられない」と振り返る。
 館内には開会式の様子を収めた巨大写真や当時の五輪旗、タペストリー、市川崑総監督の記録映画ポスター、記念メダルなどの関連グッズが並ぶ。来年に合わせて展示を充実させる。
 「五輪は一つの時代の締めくくりと新時代の到来を予感させるものになる」と期待を寄せる。「日本社会は成熟しきって、昔のようなエネルギーはないかもしれない。しかし、日本人の礼儀正しさや洗練された文化を再び世界に発信できる好機になる」と考える。
 来年4月24日の聖火リレーでは昭和の町もルート案に浮上した。町を盛り上げたいとの思いから聖火ランナーに申し込んだ。「もし走ることができたら本当に幸せですね」。吉報を待ち望んでいる。

〇年明けから展示の中心に
 旧高田農業倉庫を改修した駄菓子屋の夢博物館は、「昭和ロマン蔵」の中心施設として2002年にオープンした。小宮裕宣館長は北九州市出身。福岡市で駄菓子屋を営む傍ら、28歳のころから集めたおもちゃのコレクションは45万点以上。その中から厳選した約6万点を展示している。
 現在は昭和のヒーロー「月光仮面」をテーマにした特別展を開催中。年明けからは東京五輪を中心とした展示を計画している。
 前回の開会式で選手団が着用した赤いジャケットや聖火ランナーのユニホームも公開する。
 午前9時~午後5時。入館料は昭和の夢町三丁目館民家ゾーンとの共通券で一般640円、小中高生450円。12月30、31日は休み。問い合わせは同館(☎0978-23-0008)。
※この記事は、11月28日大分合同新聞朝刊11ページに掲載されています。
OPENCLOSE

速報ニュース

ニュースアクセスランキング 14時31分集計

ランキング一覧を見る

大分合同新聞ニュース絞り込み検索
記事の絞り込み検索が可能になりました!

期間選択
ジャンル選択
記事種別選択

大分県の天気

PM2.5情報
大分県の測定データ大分市の測定データ
大分合同福祉事業団
インターネットによる募金「かぼす募金」を受け付けています
大分合同新聞
販売店検索はこちら
お近くの販売店を今すぐ検索!
HELLO KITTY×大分合同新聞
おともだちカード
「大分合同新聞 HELLO KITTY」が大切なあなたの気持ちをお届けします。

全てのお知らせを見る

電子書籍のご案内

ページ上部へ戻る