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常に選手のそばに 通訳ボランティア「勇気もらう」

駆ける 第39回大分国際車いすマラソン大会④

 「フライトが夕方に変更になりました。対応できる人いますか」
 大分国際車いすマラソン大会が1週間後に迫った9日、通訳ボランティア団体「Can―do(キャン・ドゥ)」のメンバーは大分市内に集まり、来県する海外選手の予定表を基に人員配置を確認した。今年は18カ国の計52人に出迎えから帰途に就くまで寄り添う。
 選手の傍らには、いつもボランティアの姿がある。レースに欠かせない存在だ。会場設営、通訳、沿道の清掃など活動は多岐にわたり、総勢は企業や団体、学校などから約2千人に上る。

 大会のために発足したキャン・ドゥは今年で25周年。メンバーは3人から100人以上に増え、英語のみだった対応言語は10カ国語になった。選手の滞在中、練習の付き添いや荷物の積み降ろし、レストランの予約まで公私ともに支える。 代表の後藤恵子(67)=大分市光吉台=は「多くの選手が遠い海外から大分に来てくれる。その情熱に応えたいのが原動力」と話す。
 選手との関係は決して一方的ではない。
 「頑張る姿に勇気づけられる。世界中でこんなに歓迎してくれる大会は大分だけと言われると誇らしい」
 5年前から活動する由布市挾間町の主婦、松田ソニア(54)=ブラジル出身=は力を込める。毎年担当するブラジルの選手には「年に1度、再会できる友人のような親近感がある」。今年も到着を心待ちにする思いをメールで伝えた。

 「無気力だった私にやりがいをくれた」と感謝するのは、別府市の立命館アジア太平洋大2年、脇屋陽彩(ひいろ)(21)=大分市南春日町=だ。
 初参加は2014年、バレエダンサーになる夢を諦めフランスから帰国した直後。さっそうと走る選手たちに「ハンディキャップがあってもこんなに輝けるんだ」と魅了された。
 ネパールの選手を通訳した際、「障害者への偏見が根強い母国の社会を自分の活躍で変えたい」と聞き、心を動かされた。留学先で受けた自身の差別体験とも重なり「私も世界から偏見を取り除く力になる」と目標ができた。
 メンバーは「楽しいから続けられる」と口をそろえる。脇屋は言う。「ボランティアというと与えるイメージだけど、勇気や希望をもらっているのは私たち」
 自然体のサポートが全力疾走の潤滑油になる。
 =敬称略=
※この記事は、11月15日大分合同新聞朝刊21ページに掲載されています。

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