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受け入れ準備 完璧に 行政が最後の追い込み

切り拓け―おおいた新時代 第10部開幕前夜

 キックオフまで2時間―。6日夕、埼玉県熊谷市の熊谷ラグビー場に、桜のジャージーをまとったファンが長蛇の列をつくった。
 開幕が目前に迫るラグビーワールドカップ(W杯)で、日本代表はどこまで戦えるか。強豪・南アフリカを迎えた壮行試合は注目の一戦となった。
 にぎわいのただ中に、W杯組織委員会大分地域支部の職員3人がいた。熊谷と同様にW杯開催都市である大分にとっても、約2万2千人を集めた今回の代表戦は会場運営の課題を洗い出す最後の機会だ。
 入場時の手荷物検査、チケットの確認、場内の混雑具合……。同支部長の中津留俊典(56)はスマートフォンをかざし、つぶさに記録していった。
 「ハーフタイムの観客誘導は大変になりそうだ。対策を考えたい」。大分が初戦を迎える10月2日まで、残された時間は2週間。
 緊張が高まる。

 5試合を受け入れる大分市はW杯ムードが色濃くなりつつある。JR大分駅北側に完成した「祝祭の広場」では17日、可動式の屋根に出場チームの国旗が付き、物販や飲食ブースの設置が始まった。
 28日にオープンする。「市民と観戦客が一緒に楽しい時間を過ごせる空間にしたい」。市W杯・東京五輪・パラ推進局主査の佐藤洋(ひろし)(38)は周囲を見渡した。
 大会期間中は毎週末に市中心部でイベントを展開し、観戦客の呼び込みを図る。「試合会場があるホストシティーの特権を生かさなければ」と同局長の佐藤善信(57)。県都の魅力を売り込む絶好機とみている。

 「別府でスクラム組もうぜ!」。12日、別府市役所の会議室に集まった市職員と宿泊施設、飲食などの関係者約80人は肩を組んで気合を入れた。
 泉都は王者ニュージーランド(NZ)を筆頭に、数々の強豪チームの公認キャンプ誘致に成功。一躍、世界中から注目を浴びる存在になった。
 国際観光都市の誇りを懸けて、おもてなしに全力を挙げる。市役所はW杯担当課を中心に、イベントを運営する観光課、試合日前後の清掃を担う環境課、不測の事態に備える防災危機管理課……など延べ476人の職員を投入する。
 取りまとめ役の市W杯推進室長補佐、太田悟(52)の表情には期待と不安が入り交じる。「どれだけ準備をしても終わりはない。さらに完璧にしたい」

 試合会場となる大分市横尾の昭和電工ドーム大分は、張り替えを終えたハイブリッド芝(人工、天然の混合芝)の養生が進む。
 大分駅南側で開場を待つ交流拠点のファンゾーンは巨大なテントや入場門が完成。世界最高峰の舞台に立つ選手や、熱狂的な観戦客を受け入れる「ハード」はほぼ整った。
 18日、大分県庁3階にあるW杯推進課は慌ただしかった。イベント出演者への連絡、ボランティアの現地トレーニング、ドーム周辺へのあいさつ回り―。22人の職員は休日返上で詰めの仕事に追われる。
 「最後の最後まで、気を抜かずにやりきろう」。関係者がひっきりなしに出入りする前線基地で、課長の高橋強(55)はハッパを掛けた。
 開幕までマジック1。「OITA」が世界に花開く時が来た。
 =敬称略、第10部終わり=
  
○ラグビーW杯日本大会
 20日~11月2日に開かれ、20カ国・地域の代表が出場。国内12都市で計48試合がある。九州は大分、福岡、熊本の3県が会場。
※この記事は、9月19日大分合同新聞朝刊21ページに掲載されています。
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