厚生労働省は20日、届け出ていた提供計画にない薬剤を患者に投与したなどとして、再生医療安全性確保法に基づき「銀座鳳凰クリニック」(東京都千代田区)の永井恒志院長に改善命令を出した。がん患者らへの免疫細胞の投与に合わせ、破傷風のワクチンなどを投与していたという。計画に記載のない複数の医師が治療に関わったことも分かった。
そのほか、クリニックでの医療行為との関連が疑われる3件の健康障害が適切に報告されていない事例があった。改善命令で厚労省は、違反のあった全治療の記録を確認して患者に伝え、健康状態を国などへ報告するよう求めた。
細胞などを投与する再生医療では、国の認定を受けた「認定再生医療等委員会」で提供計画の審査を受ける必要がある。厚労省によると、クリニックの提供計画では、がん患者に対する免疫細胞の投与は含まれていたものの、破傷風ワクチンの併用は記載されていなかった。
1月下旬、厚労省がクリニックを立ち入り検査した。
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