長期にわたって人工透析を受けている患者に特有の腎臓がんが発症する仕組みを解明したと、国立がん研究センターなどのチームが20日付の米がん学会誌に発表した。慢性的な炎症から一部の細胞が異常に増殖していた。透析患者の腎臓がん発症リスクは一般の人の約15倍とされ予防や治療につながると期待される。
日本透析医学会の統計調査報告書によると、2023年の国内の慢性透析患者数は34万人を超える。チームによると、透析開始から10年以上が経過した患者の約9割で腎臓内に多数の袋状の「のう胞」ができる後天性のう胞腎を発症し、がんに関係すると考えられていた。
多くが腎臓の一部の「近位尿細管」の細胞からできていた。機能が低下した腎臓では慢性的な炎症が起き、細胞の増殖を促すMETという分子経路が活性化。近位尿細管の細胞が増殖し、遺伝子変異が蓄積した結果、のう胞となり、最終的にがんとなっていた。
一般的な腎臓がんとは遺伝子変異の特徴が異なる。透析患者に合わせた診断法や、細胞の増殖、炎症を抑える治療法を開発できる可能性がある。
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