【ベルリン共同】ドイツ連邦警察は1日、メルツ政権が難民申請者の入国を国境で阻止できる措置を開始した5月8日から7月末までの間に、国境などで9506人の入国を拒否したと発表した。シリア内戦激化により中東から多数の難民が押し寄せた2015年の欧州難民危機から今年で10年。移民や難民に寛容とされてきたドイツの政策転換が鮮明になった。
5月に就任したメルツ首相は、移民排斥を掲げて台頭する右派政党の支持層を取り込むため、急速に移民・難民政策の厳格化を進めている。
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