旬の適期に収穫したうまい野菜が食べたくて始めた週末菜園生活。野菜作りの先輩や近所の人たち、種苗・園芸用品店に教えを請いながら、自分で野菜を育て料理して食べる。「自産自消」ライフをリポートする。
※大分合同新聞 夕刊ホビー面 2009(平成21)年6月16日~2012(平成24)年3月29日掲載
「明日ヒマ? 芋掘りに人手募集。労賃は現物で」 6月1週目の金曜日、会社の同僚にメールを送ると「はい、行きます」の返事。早掘りするため2月上旬に植えた4種類のジャガイモは、葉がまだ青々している品種もあったが、6月半ばには畑を水田に戻す...
外出先で菜園を見掛けると、「ここは、どうやって作っているのかな」とのぞき込むのが習慣になった。野菜の植え方や支柱の立て方、枝の剪定(せんてい)……。いろんな流儀があっておもしろい。それぞれに理由があるのだろう。 中でも、以前から気にな...
「〇〇がたくさんでき過ぎて食べ切れない」。そんな話を、家庭菜園の同志と話していて耳にすることがある。特にナスやピーマン、ゴーヤーなど夏のなり物野菜のピーク時はそうだ。 自産自消菜園も2年前は同じだった。おすそ分けして喜ばれるのもいい。...
東日本大震災の発生以来ずっと「被災地のために汗を流したい」と思ってきた。半年を過ぎてようやく、大分で被災地のために汗を流せる具体策を見つけた。自産玉ネギを育て、被災から立ち上がろうと頑張っている東北のカレー屋さんにたくさん送る。名付けて「...
昼間暑くなくなったので今月、ようやく重い腰を上げて、庭に散らかしていた木の枝や枯れ草で堆肥づくりを始めた。今春、第2菜園の西側区画を開墾。無秩序に茂っていた木を剪定(せんてい)したり、根元から抜いた後、枝を夏の間中、庭に放置していた。 ...
白芽と赤芽の2種類植えた里芋。少しずつ掘って使ってきたが、畑に植えたままにしておくのはもう限界。熱帯原産で、寒波にさらすと傷んでしまう。昨春、寒い時季に買って納屋の屋根付き通路に置いていた里芋の種芋を、全て腐らせた苦い経験が頭をよぎる。 ...
うーん、こんな感じだったかなあ? 玉ネギ栽培を始めて3シーズン目。種をまいて苗を作り、水田の裏作として定植した超極わせの玉ネギが、どうも前のシーズンに比べて貧弱に感じられる。近所のおばちゃんが育てている隣の畑の超極わせは、わが玉ネギに...
姿形がチンゲンサイのような、コマツナのような、「漬け菜」の総称で売られている菜物が、収穫適期を過ぎて大きく、硬くなり過ぎて困っていた。処分するつもりで防虫ネットを外し、作業に取り掛かろうとしたところで、もったいないと思い、成熟した葉を1枚...
これだけ寒いと露地野菜の成長が遅い。リーフレタスは葉が立ち上がらず地面に、はいつくばるようにして寒さに耐えている。ソラマメも、その脇に植えたホウレンソウも、1カ月前とほとんど大きさが変わらない。それでも暦は進む。 夏場は水田になるジャ...
自産自消は今回が最終回。週末を中心に農作業をした3年間を振り返ります。 ◇ ◇ 「百姓百菜とかいうけんど、植えても食い果てん(食べ切れない)」。自産自消2年目の一昨年4月、隣家の専業農家のおいちゃんが、家の横の畑...
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