現代の文明を土台から揺るがす新型コロナウイルス。社会は、地域はいかにコロナ禍と向き合い、変化に対応するか。大分県内各界のキーマンに想(おも)いを聞く。
※大分合同新聞 朝刊おおいた総合面 2020(令和2)年4月24日~2022(令和4)年12月18日掲載
< コロナ禍で全国の観光地から人波が消えた。“癒やしの里”由布院盆地にも重苦しさが漂う > 僕が東京から由布院に戻ってきた60年近く前のように、静かで、歩いている人がほとんどいない。当時は「早...
< 新型コロナウイルスの感染拡大は、人の心や社会に広がる不安をも浮かび上がらせている > 私が裁判を経験してきたハンセン病や薬害エイズの問題と対比して見ている。 これらの慢性感染症と違っ...
< 新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的に、県内の小中学校で臨時休校が始まって2カ月。子どもたちのストレスは蓄積している > 初めは急な休みにテンションが上がっていたわが家の子どもたちも、先...
< 新型コロナウイルスの感染拡大は、日本経済に甚大な影響をもたらしている > 1990年代のバブル崩壊や不良債権処理、2008年のリーマン・ショック……。過去の経済危機に比べても深刻だ。 ...
< 新型コロナウイルスは世界的に鎮静化に向かっているように見える。その中で感染拡大の「第2波」を警戒する専門家は多い > センターへの相談は匿名も含めて格段に増えている。自分が感染し、家族にう...
< 新型コロナウイルスは付加価値の高い農産物に大打撃を与えている > 外食産業が低迷し、イベントや冠婚葬祭の中止で需要が落ち込んだ。3月末ごろから県産和牛やキクなどの花卉(かき)、ミツバなど外...
< APUには92の国・地域出身の約6千人が在籍する。学生たちはコロナ禍の苦境にある > 今は別府にいる学生と、古里に戻っている学生が半々で、上半期は全てオンライン授業で対応する。 ...
< 新型コロナウイルスは社会の動きを止めた。世界中の人々が新たな生活様式に向き合う > コロナ禍は私たちの習慣を半ば強制的にリセットした。 仕事上の関係者と顔を合わすことはなくなり、打ち合...
< 新型コロナウイルス以前も、感染症の大流行は幾度となく繰り返され、人類を脅かしてきた > 日本も古代から数々の疫病を経験した。それは時代を大きく変えていく要因にもなった。 8世紀、日本を...
< 新型コロナウイルスの感染拡大は医療機関の経営を圧迫し、地域の診療体制を揺るがしている > 新型コロナ患者を受け入れていない一般の病院でも外来の受診者が2~3割減り、手術や検査も延期せざるを得な...
< 新型コロナウイルスは動物が起源とされ、逆に人から動物への感染も取り沙汰される > 新型コロナはコウモリなど動物由来の可能性があるという話が出たとき、狂犬病など世の中にたくさんある病気の人獣共通...
< コロナ禍で通信技術は一気に普及した。教育や研究の環境を変えつつある > 実験・実習といった一部科目を除き、大分大は前期の授業をオンライン(インターネットを使った遠隔講義)にした。コンテンツの見...
< 新型コロナウイルスの感染拡大で、舞台公演などの文化イベントは中止や延期に追い込まれた > 劇団員が集まれず、稽古ができない日々だった。試行錯誤してオンライン(インターネット)で流す動画も作った...
< 新型コロナウイルスは東京一極集中のひずみをあぶり出した。地方の暮らしは見直されつつある > オンラインの浸透で日常はがらりと変わった。以前は月に3回ほど仕事で東京に行っていたが、今はテレビ会議...
< 新型コロナウイルスはスポーツ界に大きな影響を与えた。入場制限が続くサッカーのJリーグも苦しい運営が続く > 無観客の時期を経て、現在は5千人まで入場できるようになった。何とか満席にしたいが...
< 太陽の家は「障害者スポーツの父」と呼ばれた故中村裕(ゆたか)博士が創設した。コロナ禍で来年に延期された東京パラリンピックとは縁が深い > 1年の延期は長く、選手はコンディション維持に大変な思い...
< 新型コロナウイルスの対応を巡り、地方自治体トップの手腕に注目が集まる。別府市は500人規模の緊急雇用など、独自対策をいち早く打ち出した > 新型コロナの影響でどんな困りごとが起きるか。住民との...
< 前例のない長期の休校を余儀なくされた。教育現場は新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)されている > 学校は基本的に毎年同じタイムテーブルで動く。それが今年は新年度の始まりから違った。なぜ入学式...
< 宿泊施設はコロナ禍で制約を強いられる。九州最大級の温泉リゾートホテルも模索が続く > 約50日間の休館を経て6月に再開した後は、稼働率を大幅に抑えて徹底的に「3密」を避けている。大浴場の人数制...
< 東京五輪・パラリンピックをはじめ、多くのスポーツ大会が延期や中止を余儀なくされている > 五輪・パラはアスリートにとって最高の舞台だ。世界が注目する中で誰もが最大のパフォーマンスを発揮できるよ...
< 新型コロナウイルス感染拡大で県観光が大きな打撃を受けている > 昨年のラグビーワールドカップ大分大会は関係者が精力を注いで大成功し、県観光の知名度が向上した。ボランティアらによる競技場内外での...
< 県経済は新型コロナウイルスで厳しい状況が続く > 緊急事態宣言下の4、5月に最も影響を受けた。外出自粛や店舗休業、工場の稼働停止……。経済活動は全面ダウンの様相だった。 解除後は1人10万...
< 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で経済情勢は悪化し、雇用にも大きなダメージが残った > 労働現場は昨年から中国経済減速の余波で、打撃を受けていた。何とか乗り切ろうと努力していた...
< 新型コロナウイルスによって観光業界は大打撃を受けた。運営する水族館「うみたまご」は約2カ月の臨時休館を強いられた > 国内での感染拡大を重くみて決断した。再開後も流行の第2波とみられる状況が訪...
< 新型コロナウイルスの影響は小売りの現場でも尾を引く。運営するJR大分駅ビル(大分市)の商業施設「アミュプラザおおいた」も以前の活気は戻っていない > 緊急事態宣言が出た4月以降を振り返ると一進...
< 新型コロナウイルスによる経済活動の停滞はあらゆる業種に及ぶ。水産業も例外ではない > 新型コロナの感染拡大後は、主な取引先である大都市圏や観光地の飲食店、居酒屋、旅館・ホテルなどが営業自粛を強...
< 新型コロナウイルスの第3波が全国に広がる。県経済の先行きはどうなるのだろうか > 感染拡大が懸念される局面とはいえ、4~6月のような大混乱は起きないとみている。企業や消費者はこれまでの経験から...
< 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により、国際情勢は混迷を深めている > コロナ禍で顕著になった変化は2016年から始まっていた。 この年、欧州連合(EU)離脱を決めた英国の...
< 美術館、劇場、ライブハウス……。文化活動はコロナ禍の移動制限で制約を受ける > 美術はオンライン活用が簡単ではない。絵画やオブジェなどは基本的に一点物で、展示されている場所へ行く必要がある。僕...
< 猛威を振るう新型コロナウイルスによって、当たり前の生活が一変した > この状況をチャンスと捉えるしかない。家にいる時間が増えた分、趣味や仕事のスキルアップに活用してはどやろか。 私も暇な時...
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