3月6日「お寺と災害」をテーマに鹿児島市で超宗派僧侶の研修会開催
有限会社 縁[お寺×災害支援]の第一人者・稲場圭信教授が講演。宗派、地域を超えて、寺院関係者の参加を受付中

遺骨の粉骨・海洋散骨事業を行う「有限会社 縁」(本社:鹿児島県鹿児島市、代表取締役:堤裕加里)とお寺のDX支援を手がける「株式会社366」(本社:東京都港区、代表取締役:伊藤照男)は、お寺の住職をはじめとする寺院関係者を対象とした研修会を、2026年3月6日(金)に鹿児島市の妙行寺にて開催します。
本研修会は、共催2社が年2回開催する寺院関係者向けの勉強会・意見交換会です。今回は「お寺と災害」をテーマに、2025年8月の九州豪雨における妙行寺住職の実践報告、大阪大学大学院・稲場圭信教授による講演、お寺の防災力を可視化するワークショップを実施します。
2025年の日本国内では「線状降水帯による記録的豪雨」や「局地的な竜巻・突風」が相次ぎ、全国の広い範囲で被害が分散して発生しました。
浄土真宗本願寺派などの報告(2026年2月時点)によると、熊本県や鹿児島県を中心に8月に発生した豪雨では、本堂への浸水や土砂流入などの直接被害を受けた寺院が少なくとも50カ寺以上、門信徒宅の被害を含めると200カ寺以上のネットワークが影響を受けたとされています。
また、前年(2024年)の能登半島地震からの復興過程にある石川県内では、依然として約2,000カ寺以上が再建や公費解体の議論の中にあります。
一方で、近年お寺は、地域の人々が災害と向き合い、減災に努め、復興を目指す上で、大切な資源であるという認識が高まっています。
大阪大学大学院の稲場圭信教授の調査(※1)によると、約4,000ほどの 1割にあたる 宗教施設が行政から「指定避難所」もしくは「指定緊急避難場所」として登録され、その連携の輪は年々拡大しています。
本研修会では、こうした寺院特有の強みをどう有事で発揮し地域を守る盾とするのか、実例・理論・ワークを組み合わせ、「明日から何をすればよいか」まで落とし込む構成となっています。

妙行寺 住職 井上 從昭(いのうえ よりあき)氏
演題:“その時”に迷わない。寺院の初動と連携2025年8月、鹿児島県を襲った集中豪雨により、妙行寺周辺を流れる和田川が氾濫。広範囲で浸水被害が発生しました。その際、妙行寺を中心にボランティアが組織化され、炊き出しや物資支援、泥出し作業、被災者の心のケア等の支援活動が展開されました。
「なぜ、発災直後にこれほど迅速な体制構築ができたのか」「平時のお寺と地域のつながりが、有事にどう機能したのか」を井上住職に詳しくご紹介いただきます。
和田ボランティア本部より出された案内
現状報告や必要な情報をSNSにより発信
ボランティアの様子
ボランティア本部の呼びかけにより多くの協力者が集まる
ボランティアの様子
医療従事者とボランティアがチームになり、被害がないかなど各家庭への状況確認
ボランティア本部となった妙行寺門徒会館

大阪大学大学院 教授 稲場 圭信(いなば けいしん)氏
演題:(前半)宗教的利他主義と仏教者の災害支援(後半)寺院の災害への備えと対応稲場教授は、阪神・淡路大震災から30年以上にわたり、宗教の社会貢献と災害支援に向き合い続ける「お寺と災害支援」の第一人者です。全国の被災地に足を運び現場の声を聞きながら、日本最大の避難所情報共有システム「災救マップ」の開発・運営も主導。2017年には東京都宗教連盟とともに、小池百合子東京都知事へ宗教施設と自治体の連携を直接提言するなど、行政と宗教界を繋ぐ知見を有します。お寺が災害支援に取り組む理念と、フィールドワークで培った実践についてご講演いただきます。
参加する寺院関係者が、自坊の災害対応力を5つの視点から「見える化」するワークショップを実施します。
1.施設のハード面: 一時避難所としての開放や安全性の確保
2.互助の備え: 炊き出し道具や救助ツールの備蓄状況
3.歴史と情報の継承: 門信徒名簿や過去帳の管理、過去の災害教訓の整理
4.地域とのつながり: 行政・他宗教・地域住民との連携体制
5.宗教者ならではのケア: 弔いの空間や被災者の心のケアへの準備
「どこから手をつければいいか分からない」という悩みに対し、全25項目のチェックシートで防災力をレーダーチャート化。自坊の強みと課題を客観的に可視化します。最後には宗派の垣根を超えて知恵を出し合い、「明日、お寺に戻ってすぐにできる一歩」を具体的に持ち帰っていただきます。

イメージ図:自防の防災力 レーダーチャート
☆宗旨宗派は問いません。
☆ご僧侶本人だけでなく寺族の方も歓迎です。
☆仏具店や石材店など、お寺と関連する事業者の方もご参加ください。
☆ボランティアなどでお寺とご縁のある方も歓迎します。

第4回【研修会&意見交換会】の様子
日時:2026年3月6日(金)10:00~17:00
会場:妙行寺(鹿児島県鹿児島市和田1丁目4番1号)
対象:寺院関係者・僧侶(宗派不問)
定員:30名(先着順)
参加費:無料(昼食代 希望者のみ1500円)
共催:有限会社縁 株式会社366
後援:鹿児島市
(※1 出典:稲場圭信・川端亮(2025)「自治体と宗教施設の災害時協力 : 令和6年度全国基礎自治体調査」、『宗教と社会貢献』15(1), pp.1-22.)

左:株式会社366(本社:東京都港区、代表取締役CEO社長:伊藤照男)、右:有限会社 縁(本社:鹿児島県鹿児島市、代表取締役:堤 裕加里)
■ 主催者コメント災害時、お寺は、その施設の有用性だけではなく、日頃からの地域との繋がりや弔いをはじめとする精神的支援の側面からも、その役割に期待が高まっています。行政との連携は、「まだ宗教施設全体の1割程度」と表現することもできますが、「すでに1割の宗教施設が連携をしており、今後も期待が高まる」と見ることも可能です。この場を通じ、もっとお寺と災害支援の関係が拡大していくことを期待しています。
■ 本件に関するお問い合わせ先
有限会社縁(えん)
担当:堤
TEL:099-801-3637
MAIL:info@en1150.co.jp
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